ブログ

2026/10/26 ブログ

小児矯正の歯科費用はいくら?費用相場や治療費の内訳を解説します

米崎美桜

この記事を執筆した人
若林歯科院長 米崎美桜

愛知学院大学歯学部を卒業後、同大学で歯科医師臨床研修(小児歯科)を修了。
日本小児歯科学会会員、一般社団法人日本小児矯正研究会副理事長として小児歯科・矯正治療の専門性を持ち、特にインビザラインを用いた矯正に強みを発揮しています。

豊田市内の学校・こども園の歯科医としても活動し、虫歯予防から歯列改善まで幅広く対応。医療コラム執筆者としても信頼され、保護者に向けて「一生涯虫歯ゼロ+美しい歯並び」をサポートする情報を提供しています。

「子どもの歯並びを治してあげたいけれど、費用がどれくらいかかるのか不安」と感じている保護者の方もいるのではないでしょうか。小児矯正の費用は、治療を始める時期や使用する装置、治療期間によって大きく変わります。装置代だけでなく、検査料や調整料なども含めた総額で把握しておくことが大切です。

この記事では、小児矯正の歯科費用の相場や内訳、支払い方法、費用を抑える方法まで詳しく解説します。治療を検討する際の参考にしてください。

小児矯正の歯科費用の相場

小児矯正

小児矯正は、一部の例外を除いて公的医療保険が適用されない自由診療です。費用は歯科医院ごとに設定されているため、同じ治療内容でも金額に差があります。また、小児矯正は、顎の成長を利用して歯が並ぶスペースを確保する「1期治療」と、永久歯が生え揃ってから歯並びを仕上げる「2期治療」に分かれており、1期治療の前段階として、歯並びが悪くなる原因に働きかける「予防矯正(0期治療)」を行うこともあります。

どの段階の治療を受けるかによって総額が変わります。ここでは段階ごとの費用相場をご紹介します。

1期治療の費用相場

1期治療の費用相場は、20万円〜50万円程度です。1期治療は、乳歯と永久歯が混ざっている時期に行う治療で、上下の前歯4本ずつが永久歯に生え変わる7〜8歳頃から始め、顎の幅を広げたり上下の顎のバランスを整えたりして、永久歯が並ぶスペースを確保します。治療期間は1年〜3年程度が目安で、期間が長くなるほど調整料などの費用も増えていきます。

費用は使用する装置によって異なり、取り外し式のプレート型装置は比較的費用を抑えやすく、複数の装置を使い分ける場合や、インビザライン・ファーストのように透明なマウスピースを段階的に交換していく装置を使う場合は高くなる傾向があります。また、1期治療の前段階にあたる予防矯正(0期治療)では、プレオルソなどのマウスピース型装置を使い、1期治療より費用を抑えやすいのが一般的です。

予防矯正の費用の目安は、プレオルソの費用はいくら?料金相場やほかの矯正方法と比較でも紹介しています。

2期治療の費用相場

2期治療の費用相場は、1期治療から継続して受ける場合で25万円〜60万円程度です。2期治療は永久歯が生え揃う12歳頃以降に行う治療で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など大人と同じ装置を使って、歯並びと噛み合わせを仕上げます。

1期治療から続けて2期治療に進む場合は、大人の矯正費用から1期治療の費用を差し引いた差額のみで受けられる歯科医院が多くあります。一方、1期治療を受けずに2期治療から始める場合は、大人の矯正と同じ60万円〜100万円程度が目安です。裏側矯正など目立ちにくい装置を選ぶと、さらに費用が高くなることがあります。反対に、歯を動かす量が少なければ、部分的な矯正で費用を抑えられる場合もあります。

1期治療と2期治療の両方をした場合の費用相場

1期治療と2期治療の両方を受けた場合の費用相場は、総額で50万円〜110万円程度です。多くの場合、大人になってから矯正を始めたときの費用と同程度か、やや上回る程度に収まります。

ただし、1期治療で顎のバランスや永久歯が生えるスペースが整い、2期治療が不要になるケースもあります。その場合は1期治療の費用のみで済むため、総額を抑えられます。2期治療が必要かどうかは永久歯が生え揃う頃に判断するため、治療を始める前に、2期治療へ進んだ場合の費用の扱いまで確認しておきましょう。

小児矯正の歯科費用の内訳

小児矯正

小児矯正にかかる費用は、装置代だけではありません。治療を始める前の相談や検査、治療中の調整、治療後の保定など、段階ごとに費用が発生します。総額を正しく把握するために、それぞれの段階でかかる費用の目安を確認しておきましょう。

カウンセリング

カウンセリングは、歯並びの悩みや治療への希望を伝え、治療方法や期間、費用の目安について説明を受ける場です。費用は無料〜5,000円程度が目安で、初回のカウンセリングを無料で行っている歯科医院も多くあります。治療を受けるかどうかを決める前の段階のため、費用の総額や支払い方法、追加費用の有無など、気になる点はこの時点で質問しておくと安心です。複数の歯科医院で話を聞く場合も、無料であれば気軽に比較できます。

精密検査

精密検査と診断にかかる費用は、1万円〜5万円程度が目安です。レントゲン撮影や口腔内・顔貌の写真撮影、歯型の採取(口腔内スキャン)などを行い、歯や顎の骨の状態、これから生えてくる永久歯の位置などを詳しく調べます。検査結果をもとに歯科医師が診断を行い、治療計画と費用の見積もりを提示します。検査料と診断料が別々に設定されている歯科医院もあります。検査結果は治療計画の土台になるため、納得できるまで説明を受けましょう。

矯正治療

矯正治療そのものにかかる費用は、装置代を含む基本の治療費と、通院ごとにかかる調整料に分けられます。基本の治療費は1期治療で20万円〜50万円程度、調整料は1回あたり3,000円〜5,000円程度が目安です。通院は1か月〜2か月に1回ほどのため、治療期間が長くなるほど調整料の合計も増えます。

装置を紛失・破損した場合は再作製の費用がかかることもあるため、装置の管理にも気を配りましょう。見積もりを確認するときは、調整料が総額に含まれているかどうかもチェックしてください。

保定期間

歯並びが整った後は、歯が元の位置に戻るのを防ぐために、リテーナー(保定装置)を装着する保定期間に入ります。リテーナーの費用は1万円〜6万円程度が目安で、基本の治療費に含まれている歯科医院もあります。保定期間中は数か月に1回のペースで通院し、1回あたり3,000円〜5,000円程度の観察料がかかるのが一般的です。後戻りを防ぐためにも、保定期間の費用まで含めて予算を考えておくことが大切です。

小児矯正の歯科費用の主な支払い方法

小児矯正

矯正治療の料金体系は、主に「トータルフィー制」と「都度払い制」の2種類に分けられます。どちらを採用しているかは歯科医院によって異なり、同じ治療内容でも総額の見え方が変わります。それぞれの特徴を理解したうえで、費用を比較することが大切です。小児矯正は治療期間が長くなりやすいため、料金体系の違いが総額に影響しやすい点も知っておきましょう。

トータルフィー制

トータルフィー制は、装置代や調整料、保定期間の費用など、治療にかかる費用をあらかじめ総額で提示する料金体系です。通院回数が増えたり治療期間が延びたりしても、原則として追加費用がかからないため、治療開始前に総額を把握でき、資金計画を立てやすいのが特徴です。

成長の状態によって治療期間が変わりやすい小児矯正でも、費用の見通しを立てやすくなります。どこまでの費用が総額に含まれているかは歯科医院によって異なるため、事前に範囲を確認しておきましょう。治療途中で装置を追加した場合の費用や、2期治療へ進む場合の扱いもあわせて確認しておくと安心です。

都度払い制

都度払い制は、基本の治療費とは別に、通院のたびに調整料や観察料を支払う料金体系です。はじめに支払う金額を抑えやすく、治療が予定より早く終われば総額が少なくなる可能性があります。一方で、治療期間が延びるとその分だけ調整料が増え、最終的な総額が見えにくくなります。

都度払い制の歯科医院を選ぶ場合は、想定される通院回数から総額の目安を計算しておくことが大切です。見積もりの際に、調整料の金額と通院頻度、治療期間の目安を必ず聞いておきましょう。

小児矯正の歯科費用を抑える方法

小児矯正は自由診療のため、まとまった費用が必要になります。ただし、支払い方法の工夫や制度の活用によって、家計への負担を軽くすることは可能です。ここでは、小児矯正の歯科費用を抑える3つの方法をご紹介します。

自分に合った支払い方法を選ぶ

小児矯正の費用は、現金一括払いのほか、クレジットカード払いやデンタルローン、歯科医院独自の分割払いなどで支払えます。デンタルローンは歯科治療専用のローンで、一般的なカードローンよりも金利が低めに設定されていることが多く、月々の支払額を抑えながら治療を始められます。

歯科医院独自の分割払いでは、金利や手数料がかからないケースもあります。分割払いを利用する場合は手数料を含めた総額を確認し、月々の負担と総額のバランスを見ながら、ご家庭に合った支払い方法を選びましょう。利用できる支払い方法は歯科医院によって異なるため、カウンセリングの際に確認しておくと安心です。

医療費控除を活用する

医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の場合はその5%)を超えたときに、確定申告をすることで所得税の一部が還付される制度です。子どもの矯正は、噛み合わせの改善や発育のために必要と認められる場合、自由診療であっても医療費控除の対象になります。

生計をともにする家族の医療費は合算でき、通院にかかった公共交通機関の交通費や、デンタルローンで支払った治療費も対象です(金利や手数料は対象外)。領収書や通院の記録は大切に保管しておきましょう。共働きのご家庭では、所得税率が高い方が申告すると還付額が大きくなる傾向があります。

保険適用の条件や医療費控除については、マウスピース矯正は保険適用される?されない場合に費用負担を抑えるにはでも詳しく解説しています。

複数の歯科医院でカウンセリングを受ける

小児矯正の費用は歯科医院ごとに設定されているため、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて比較することも大切です。比較する際は、提示された金額だけでなく、検査料や調整料、保定期間の費用、2期治療へ進んだ場合の費用が含まれているかどうかまで確認し、総額で判断しましょう。カウンセリングが無料の歯科医院であれば、費用をかけずに比較できます。

ただし、費用の安さだけで選ぶのはおすすめできません。小児矯正は数年単位で通院が続くため、治療方針の説明がわかりやすいか、お子さんが通いやすい雰囲気か、自宅や学校から無理なく通える場所かといった点も含めて、納得できる歯科医院を選ぶことが大切です。

小児矯正の歯科費用について詳しく知りたい方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

小児矯正の歯科費用は、治療の段階や使用する装置、治療期間、歯科医院の料金体系によって異なります。装置代だけでなく、検査料や調整料、保定期間の費用まで含めた総額を確認したうえで、納得して治療を始めることが大切です。

若林歯科では、プレオルソによる予防矯正(0期治療)やインビザライン・ファーストによる1期治療をはじめ、インビザラインなどのマウスピース矯正、ワイヤー矯正、裏側矯正まで幅広い治療方法に対応しており、予防歯科や小児歯科とあわせてお子さんのお口の健康を総合的にサポートしています。精密な検査と診断を行ったうえで、ご希望の予算や期間に応じて治療プランをお選びいただけます。

若林歯科の小児矯正についてはこちらをご覧ください

LINEで新規の矯正相談を承っております(豊田市近隣にお住まいの方限定)。小児矯正の費用について気になることがある方は、お気軽にご相談ください。


Copyright © 若林歯科 All Rights Reserved.