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2025/10/27 ブログ

インビザラインで部分矯正はできる?適応症例や部分矯正のデメリットも

「前歯だけを整えたい」「すきっ歯を治したい」そんなお悩みをお持ちの方に人気なのが、インビザラインによる部分矯正です。透明なマウスピースを使い、気になる部分だけをピンポイントで整えることができるため、短期間・低コストで始められる点が注目されています。

この記事では、インビザラインの部分矯正で対応できる歯並びの条件、メリットデメリット、そして費用や治療期間の目安について詳しく解説します。

インビザラインで部分矯正を行うメリット

部分矯正

治療期間を短縮できる

インビザラインによる部分矯正は、治療範囲を前歯などの限られた部分に絞るため、全体矯正に比べて治療期間が大幅に短いのが特徴です。 軽度の歯のズレやねじれ(捻転)を整える場合、平均的な治療期間は3か月〜半年以内が目安です。

例えば、前歯のすき間など比較的軽い症例であれば、約3〜6か月で改善できるケースもあります。 短期間で結果が得られるため、忙しい方やできるだけ早く歯並びを整えたい方にも向いている方法です。

治療費用を抑えられる

部分矯正は、全体矯正と比べて治療範囲が限られているため、費用を抑えられるのも大きなメリットです。インビザラインによる部分矯正の費用は、症状や治療範囲によって異なりますが、おおよそ50万〜60万円程度が一般的です。

一方、全体矯正の場合は約100万円前後かかることも多く、部分矯正では大幅に経済的な負担を軽減できる点が魅力です。気になる箇所だけをピンポイントで整えられるため、「コストを抑えながらきれいな歯並びを手に入れたい」という方には向いている方法です。

痛みや違和感が少ない

全体矯正と比べて、部分矯正は一部の歯だけに力を加えるので、痛みや負担は抑えられます。もともと、マウスピース矯正は小さな力で少しずつ歯を動かすため、大きな力がかかるワイヤー矯正と比べて痛みを感じにくいです。部分矯正はさらに歯の移動距離が短いため、負担がより少ない傾向にあります。

インビザラインで部分矯正を行うデメリット

適応できる歯並びが少ない

部分矯正とは名前のとおり、歯の特定の部分のみを矯正する方法です。そのため、気になる部分のみの微調整や軽度の症例に対してのみ適用が可能です。

たとえば、八重歯や大きく重なったガタガタしている歯の場合、歯を大きく動かす必要があります。特に、歯の大きな動きを伴う矯正の場合、抜歯が必要となることがあります。抜歯が必要となる症例は、インビザラインの部分矯正には適していません。

マウスピースの装着時間は全体矯正と変わらない

治療範囲が部分的であっても、効果的に歯を動かすためには、1日22時間の装着が必要です。短時間しか装着しない日が続くと、歯の動きが計画通りに進まず、治療期間が延びてしまうことがあります。そのため、部分矯正であっても、装着時間の自己管理がとても重要です。

インビザラインで部分矯正ができる歯並び

部分矯正

軽度の出っ歯

部分矯正で改善できる出っ歯は、次のようなケースが目安となります。

・前歯の傾きが軽度である(歯の角度が大きく前方に出ていない)

・歯と歯の間にわずかなすき間がある(歯を引っ込めるためのスペースが確保できる)

・奥歯の噛み合わせが安定している(全体のバランスに大きなずれがない)

・骨格的なズレがない(上顎が前に出ているなどの骨格性の問題がない)

軽度のすきっ歯

・前歯のすき間が2mm前後までの軽度なもの

・歯の大きさや位置に大きな異常がない

・奥歯の噛み合わせが安定している

・舌癖や口呼吸などの習慣がコントロールできている

軽度の叢生

軽度の叢生(そうせい)とは、歯が少し重なったり、前後にずれて並んでいる状態です。

・歯の重なりが2mm程度までの軽度なもの

・噛み合わせに大きな問題がない

・歯列のアーチが大きく乱れていない

・歯や骨格に成長や位置の異常がない

軽度の捻転歯

軽度の捻転歯(ねんてんし)とは、歯がわずかにねじれて生えている状態です。

・ねじれが軽度で、歯の角度のずれが小さい(おおよそ10〜15度以内)

・歯の位置は正しく、奥歯の噛み合わせに問題がない

・歯列全体のバランスが大きく崩れていない

・歯の根の方向が大きく傾いていない

矯正後の後戻り

矯正治療が終わったあとに歯が少し動いてしまう「後戻り」は、多くの方に起こりうる現象です。歯並び全体が崩れているわけではなく、一部の歯が少し傾いた・すき間ができたといった軽度の後戻りであれば、インビザラインによる部分矯正で再び整えることが可能です。

インビザラインで部分矯正ができない歯並び

骨格に問題がある

骨格的な問題が原因で起こる不正咬合(噛み合わせのズレ)は、インビザラインの部分矯正では改善が難しい場合があります。
例えば、下あごが前に出ている「下顎前突(受け口)」や、あごの位置が左右や前後に大きくずれているケースでは、歯を動かすだけでは十分な効果が得られません。
このような症例では、外科的な処置や全体的な矯正治療が必要になることがあります。

噛み合わせに問題がある

歯列全体に影響するような不正咬合も、インビザラインの部分矯正では対応が難しいケースです。 例えば、奥歯から前歯にかけて全体的に噛み合わせがずれている場合や、複数の歯が大きく傾いている場合には、部分矯正だけでバランスを整えることはできません。特に、奥歯の噛み合わせを改善させる必要がある場合には、全体矯正が推奨されることが多いです。

抜歯が必要である

治療上抜歯が必要となるケースもあります。このような場合、インビザラインの部分矯正では対応が難しいことがあります。
例えば、歯列に十分なスペースがなく、抜歯を行わなければ歯が並ぶ余地がないような症例では、部分的なマウスピース矯正だけでは歯を理想的な位置まで動かすことができません。

インビザラインの抜歯についてはこちらをご覧ください

インビザラインの部分矯正にかかる期間・費用

期間

インビザラインによる部分矯正は、治療範囲が限られているため、全体矯正に比べて治療期間が大幅に短いのが特徴です。 一般的な治療期間はおよそ3ヶ月から半年程度で、軽度のすきっ歯や前歯のわずかなズレであれば、最短で3ヶ月ほどで完了するケースもあります。

費用

部分矯正の費用は、症例の難易度や治療範囲、クリニックの方針によって異なりますが、一般的には50万〜60万円程度が目安となります。

実際にかかる費用や支払い方法については、治療を始める前にしっかり確認しておくことが大切です。カウンセリング時に見積もりを出してもらうことで、安心して治療を進められます。

インビザラインで部分矯正を検討している方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。ご希望(歯並びの完成イメージ・治療期間・痛みの軽減・ご予算)に合わせ、複数の治療プランを提示します。その中から患者さんのご希望に合ったプランをお選びいただけます。
当院の矯正治療についてはこちらをご覧ください

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