2025/07/28 ブログ
インビザラインで横顔は変わる?Eラインを整える方法を歯科医が解説
自分で鏡を見る時は正面、もしくは斜めから見ることがほとんどで、あまり自分の横顔を目にすることはありません。ですが、逆に他人からは横顔はよく見られています。
そして、美しさを決める基準としても、横顔というのはとても重要な要素となっています。
そこで今回は、
- インビザラインで横顔は変化するのか
- 美しさの基準となるEラインとはどのようなものか
- Eラインに影響を与える歯並びとはどのようなものか
- インビザラインでEラインを改善する方法
についてご紹介していきます。
横顔の特徴「Eライン」とは
Eラインとは、Eラインとは、正式名称を「エステティックライン」と言い、横顔の美しさを測る指標のひとつです。
鼻の先端と顎の先端を結んだ線のことで、理想的には上の前歯がこのライン上に位置するか、わずかに後方に位置することが望ましいとされています。
ただし、これはどの人種にも同様に当てはまるということではなく、日本人のように鼻が高くない人種の場合にはEライン上にあっても理想的な範囲だとされています。
もちろん、これはあくまで一つの指標として参考にされるものにすぎませんので、それに当てはまらないからと言って美しくないというわけではありません。
横顔に影響を与える歯並び
横顔に影響を与える歯並びは主に以下の3つです。
出っ歯
上の歯が前方に出ている状態です。上唇がEラインよりも前に出てしまい、横顔のバランスが崩れてしまいます。
受け口
下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。下唇が前に突き出し、Eラインから外れてしまいます。
口ゴボ
上下の歯がともに前に出ている状態です。
上下の唇がEラインよりも前に出て「口ゴボ」の状態になり、横顔の印象に影響を与えます。
インビザラインで横顔は変わる?
では、インビザラインでは横顔を変化させることができるのでしょうか。
結論として、インビザライン矯正でEラインや横顔の見た目を必ず改善できるというようなカウンセリングをしているクリニックは要注意です。
なぜなら、Eラインに関係する要因は、歯列と骨格と軟組織の3つです。そのうち、インビザラインで改善できるのは歯列のみであり、骨格や軟組織に対しては難しく、基本的には外科手術が必要だからです。
ただし、歯列に関する要因は改善しますので、Eラインが改善され横顔がよくなる方も中にはいらっしゃいます。
インビザラインで変わる横顔の範囲
インビザラインのみの治療でEラインを改善できるのは、骨格的な問題がなく、歯並びだけの問題が原因になっている場合です。
歯科矯正では歯並びを改善すると共に、噛み合わせも考慮して治療を行います。矯正で噛み合わせが整うことで顎の位置が正常化し、本来あるべき位置に顎が戻って(突き出ていた顎が引っ込むor引っ込んでいた顎が前に出る)お顔立ちのバランスが改善される効果を期待できます。
インビザラインで変わらない横顔の範囲
インビザラインを含め、歯科矯正ではお顔のパーツの形そのものを変えたり、顎の位置を大きく動かすことはできません。歯科矯正で変えられる可能性があるのは歯並びと顎の位置(唇を含む口元の位置)のみです。歯並びと顎以外の、鼻、おでこなどの形や位置は変えられません。
顎そのものが大きく前に突き出ているor後ろに引っ込んでいるなど、顎の骨格性の歯並びの乱れがあり、歯や顎を大きく動かさなければならないケースでは歯科矯正に加えて外科的矯正(顎の骨切り手術)が必要になります。
また、顎や唇、鼻の形を変えるためには形成外科や美容外科での外科手術が必要です。
インビザラインで横顔の見た目を改善させる方法
インビザラインで横顔の改善をする場合、前方に出ている前歯を引っ込める必要があります。そのためには次のような方法があります。
①奥歯を後方に移動する
奥歯を後方に移動させ、前歯を引っ込める方法です。一番奥の歯から順々に歯を後方に移動していくことで前歯も奥に引っ込めることができます。ただし、移動できる距離は2.5ミリ程度なため、移動量が多く必要なケースには適していません。
②歯並びを横に広げる
歯並びが横に狭く前方に出ているケースの場合には、歯並びを横方向に広げる方法で前歯を引っ込めることが可能になる場合があります。この方法は成長期のお子さんの場合にはより効果が現れやすく、成長することがない大人の場合にはできる範囲に限界があります。
③歯の幅を少し削る
歯の生えるスペースが足りずに前方に出てしまっている場合、複数の歯の横幅を0.2ミリほど削ることでスペースを確保し、そのスペースを利用して引っ込めるという方法もあります。削るといってもエナメル質の範囲内ですので、削る際に痛みが出ることはなく、削った後にしみるなどの不快症状が起こることもありません。
インビザラインで横顔の見た目を改善するには抜歯が必要?
上記の3つの方法で歯を引っ込めるためのスペースが確保できない場合には、小臼歯を抜いてそのスペースを利用して引っ込めるという方法になります。
ただし、この方法の場合、歯を並べるのに時間を要する可能性がありますし、あまりに移動距離が大きい場合には、インビザラインだけでは対処できずワイヤー矯正併用が必要となります。
初期段階でワイヤー矯正を行い、ある程度歯並びが整ってきたらインビザラインに変更するという方法をとることもあります。
インビザライン以外の方法で横顔の見た目は改善できる?
ワイヤー矯正
横顔を整えるためには、歯を大きく動かして歯並びを整える必要があるでしょう。歯を大きく動かす必要のある抜歯矯正の場合、ワイヤー矯正が向いています。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着して、ワイヤーの力で歯並びを整えます。インビザラインと比較して大きな力をかけられるので、幅広い症例に対応できる点がメリットです。
外科手術
骨格が原因で歯並びに異常があり、歯列矯正だけでは歯並びが整わないと判断された場合、適用されます。
まず、外科的手術で上あごや下あごを動かして骨格の修正を行い、歯列矯正で歯並びを整えます。骨格から治療することで、顔のバランスが整い、横顔も理想的な「Eライン」になる可能性が期待できます。
外科手術は、設備が整った大学病院などの医療機関で行います。
マッサージ
マッサージで顔まわりのむくみや筋肉のこわばりをほぐすと、フェイスラインが引き締まり、横顔の印象がすっきりします。
歯並びは変えられなくても、「見た目のバランス」を整えるサポートになります。
インビザライン矯正で横顔の見た目を改善したいと検討されている方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者様一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
インビザライン矯正で横顔を改善したい方は、ぜひ、若林歯科にご相談ください。
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