2026/02/26 ブログ
高校生にはマウスピース矯正がおすすめ。メリットや注意点、費用を徹底解説

この記事を執筆した人
若林歯科院長 米崎美桜
愛知学院大学歯学部を卒業後、同大学で歯科医師臨床研修(小児歯科)を修了。
日本小児歯科学会会員、一般社団法人日本小児矯正研究会副理事長として小児歯科・矯正治療の専門性を持ち、特にインビザラインを用いた矯正に強みを発揮しています。
豊田市内の学校・こども園の歯科医としても活動し、虫歯予防から歯列改善まで幅広く対応。医療コラム執筆者としても信頼され、保護者に向けて「一生涯虫歯ゼロ+美しい歯並び」をサポートする情報を提供しています。

高校生のうちに歯並びを整えたいと考える方やその保護者の方にとって、マウスピース矯正は魅力的な選択肢の一つです。しかし「高校生のマウスピース矯正にかかる金額は?」「学校生活を送りづらくなりそう」など疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
マウスピース矯正は、見た目を気にせず治療でき、部活動や勉強に忙しい高校生にとって無理なく継続しやすい矯正方法です。
今回は、高校生のマウスピース矯正にかかる費用や期間を、ワイヤー矯正と比較しながら丁寧に解説します。マウスピース矯正のメリット・デメリットも紹介します。
高校生のうちにマウスピース矯正を始めるメリット
大人よりも歯が動きやすい
一般的に中・高生は、乳歯がすべて抜けて永久歯に生え変わり、大人と同じ状態になっています。ただ骨の成長は続いていて、成人と比べると柔らかく代謝が活発な状態です。つまり成人と比較すると歯を動かしやすいというメリットがあります。この時期に矯正を始める最大の利点は、治療期間の短縮につながる可能性が高いことです。
骨の代謝が活発なため、歯がスムーズに計画通りに動きやすく、治療が効率的に進むことが期待できます。また、まだ顎の成長が残っている場合は、その成長を利用して顎のバランスを整える治療(顎位の調整)も可能です。これは、成長が完了した大人になってからでは難しくなります。
抜歯なしで矯正できる可能性が高い
骨が柔らかいと同じ理由で、中・高生の内であれば、抜歯しなくても矯正できる可能性が高くなります。大人になると顎の骨を含む顔の骨格が完成してしまいます。顎の骨格が完成すると、口内で歯を動かすためのスペースを確保することができず、きれいに歯を並べるために抜歯せざるを得ない場合があります。
高校生の場合、顎の成長期終盤にあたるため、永久歯を抜かずに歯列を整えられる「非抜歯矯正」が適応できることもあります。抜歯を避けられることは、身体的な負担や心理的な抵抗を減らすだけでなく、将来的に天然の歯を多く残せるという大きなメリットにつながります。
大人になって抜歯が必要になった場合、治療期間や費用が増加する傾向にあるため、この時期に始めることは経済的なメリットも大きいと言えます。
将来的な虫歯予防につながる
歯科矯正のメリットは見た目だけではありません。噛み合わせの改善や歯磨きのしやすさも、利点です。噛み合わせが不均一だったり、歯並びが不揃いだったりする場合、歯ブラシが届きづらい箇所が出てしまい、溜まった食べかすや歯石が虫歯の原因となってしまいますが、綺麗な歯並びの場合、歯の清掃がしやすくなり、結果として虫歯の予防に繋がります。
特に高校生は、受験勉強や部活動で忙しく、歯磨きに時間をかけられない日もあるかもしれません。歯並びが整うことで、毎日のセルフケアの効率が上がり、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。さらに、正しい噛み合わせは消化器官への負担を軽減し、全身の健康にも良い影響を与えます。
見た目のコンプレックス解消に加え、一生涯の健康を見据えた投資としても、高校生のうちに矯正を始めることは非常に価値があります。
高校生がマウスピース矯正を行う際の注意点
適応できない歯並びがある
歯並びや骨格の状態によっては、マウスピース型の矯正装置では改善が難しい場合があります。具体的には、骨格自体が前後や左右にずれているような症例や歯列の乱れが著しく大きい症例は、難しく適していません。逆に、軽度から中程度の前歯のねじれや、歯と顎のサイズの不一致による叢生(そうせい)などはマウスピース矯正が有効です。
当院では、事前の精密検査に基づき、マウスピース矯正のメリットを最大限に活かせるかどうかを判断し、もし適応外と判断された場合でも、ワイヤー矯正など最適な治療法をご提案させていただきます。
装着時間を守る必要がある
良好な結果を出すためには、マウスピースを1日22時間以上装着することが必要です。装着時間が短くなったり、装着し忘れることが多くなると、計画通りに歯が動かず、治療結果に悪影響を及ぼしてしまいます。
患者さん自身でしっかりと自己管理をしていただくことが大切です。この「22時間ルール」を守ることが、マウスピース矯正成功の鍵です。装着するのは基本的に「食事と歯磨き以外の時間すべて」です。
特に高校生の場合、学校での昼食やお弁当の時間、友人との間食、また受験期の夜食など、外している時間が想定以上に長くなってしまうことがあります。長時間外していると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こり、次のマウスピースに交換できなくなるリスクがあります。
高校生にマウスピース矯正をおすすめする理由

部活動への影響が少ない
運動部に所属する子が表側のワイヤー矯正を選択した場合、口の中を金具で切ってしまう恐れがあります。特にボールが顔にぶつかる懸念のあるスポーツや、相手との接触が多い柔道やレスリングなどの競技は注意が必要です。一方で、インビザラインは素材が樹脂のため、口の中を切ってしまう可能性はほとんどありません。
ただ文化部で影響が出やすいのは、吹奏楽部です。弦楽器や打楽器などはあまり関係ないと思いますが、吹奏楽器(管楽器)を担当する人は、演奏のしにくさを感じるかもしれません。
しかし、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べると、口内に突起物が少なく、慣れるまでの期間はありますが、演奏への影響は最小限に抑えられます。大会や発表会など、特に重要なイベントがある日は、短時間であればマウスピースを外すことも可能です。
また、ワイヤー矯正と異なり、装置を一時的に外せる柔軟性があるため、部活動を諦めることなく、治療を進めることができます。
通院回数が少なく済む
マウスピース矯正では、装置の交換をご自身で管理していただくため、IPRや抜歯のような処置が必要な場合を除き、通院は数ヶ月に一度となることがほとんどです。 ワイヤー矯正では1ヶ月に1度通院していただき歯科医師の調整が必須となりますので、それと比べると通院回数は格段に少なく済みます。
高校生は授業や部活動で忙しく、平日に休みを取るのが難しいものです。通院回数が少ないことは、学校を休んだり、放課後の貴重な時間を削ったりする負担を大幅に軽減します。
また、保護者の方にとっても、送り迎えの負担が減るため、ご家族全体のスケジュール管理が楽になるとも言えます。
矯正器具が目立ちづらい
高校生は多感な時期で、見た目も非常に気になる年頃です。歯の表面に目立つ装置がついていると、矯正器具を気にするあまり、あまり大きく笑え萎えてかったり積極的になれなかったりと性格や行動にも影響を与えかねません。
しかしマウスピース矯正の装置は非常に目立ちにくいため、見た目を気にすることなく日常生活を送ることができます。身体だけではなく心も成長途中である高校生にとっては、矯正治療中も見た目を気にせず高校生活を送ることができるという点は大きなメリットと言えるでしょう。
特に、写真撮影が多い修学旅行や体育祭、卒業アルバムの撮影など、大切な思い出を作るイベント時にも、見た目を気にせず笑顔でいられます。見た目がコンプレックスになることなく、自信を持って学校生活を送れるという点は、ワイヤー矯正にはない最大の利点です。
高校生のマウスピース矯正にかかる費用と抑える方法
費用相場
インビザラインの費用は、治療の範囲(全体矯正か部分矯正か)によって異なり、ワイヤー矯正と比較して、インビザラインほうが安い傾向にあります。
1. インビザライン矯正の費用相場
・部分矯正: 50万円〜70万円
・全体矯正: 90万円〜120万円
2. ワイヤー矯正の一般的な費用
・全体矯正(表側矯正): 60万円〜130万円
・全体矯正(裏側矯正): 100万円〜170万円
治療費を抑える方法
高校生のマウスピース矯正を検討する際に、費用面は保護者にとって重要なポイントです。費用をおさえるには以下の2つがあります。
医療費控除
歯科矯正は保険適用できない場合でも、医療費控除の対象になることがあります。美しさが目的の歯科矯正の場合は医療費控除の対象にはなりません。
しかし機能的な問題が認められた場合には、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれも医療費控除の対象になる可能性があります。医療費控除の対象となる症例は下記のようなケースです。
・歯並びが原因で虫歯や歯周病になる可能性がある
・食事の際に噛み合わせが原因で噛み切れない
・歯並びが原因で発音に問題がある
医療費控除は、年間で支払った医療費の合計額が一定額を超える場合に、税金の還付を受けられる制度です。確定申告を行うことで適用されますが、治療を始めた年だけでなく、治療が完了するまでの数年間にわたって適用できる可能性があります。治療費の領収書を大切に保管し、確定申告時に申請しましょう。
デンタルローン
デンタルローンとは歯科治療費専用のローンのことです。ローンの審査に通れば、すぐにでも歯科矯正を始めることができます。若林歯科ではローンを使えば、月々6,600円からマウスピース矯正が受けられます。
歯科矯正は始める時期が早ければ早いほどコスパよく治療できます。今手元にお金がない方で早く治療を始めたい方は、デンタルローンの活用も検討しましょう。
しかしローンには審査があり、未成年は利用できません。そのため高校生がデンタルローンを組む場合は、親権者名義で申し込みをする必要がありますので注意してください。デンタルローンを利用することで、一度に大きな金額を支払う必要がなくなり、保護者の方の経済的な負担を分散させることができます。
高校生でマウスピース矯正を検討している方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者様一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
高校生でマウスピース矯正を検討している方は、ぜひ、若林歯科にご相談ください。
LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。
※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります



