2026/01/27 ブログ
インビザラインの相場をご紹介。種類別の費用や内訳、安く抑える方法も

この記事を執筆した人
若林歯科院長 米崎美桜
愛知学院大学歯学部を卒業後、同大学で歯科医師臨床研修(小児歯科)を修了。
日本小児歯科学会会員、一般社団法人日本小児矯正研究会副理事長として小児歯科・矯正治療の専門性を持ち、特にインビザラインを用いた矯正に強みを発揮しています。
豊田市内の学校・こども園の歯科医としても活動し、虫歯予防から歯列改善まで幅広く対応。医療コラム執筆者としても信頼され、保護者に向けて「一生涯虫歯ゼロ+美しい歯並び」をサポートする情報を提供しています。
インビザラインは透明なマウスピースを使った目立ちにくい矯正治療として、多くの方に選ばれています。しかし、治療を検討する際に気になるのが費用のこと。インビザラインの費用は歯並びの状態や治療範囲、クリニックによって異なります。
今回は、インビザラインの費用相場や内訳、費用を抑える方法について詳しくご紹介します。治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインの相場はどれくらい?

全国平均、相場
インビザライン治療の全国平均費用は約80万円から100万円程度です。部分的な矯正であれば35万円から70万円、全体的な矯正では70万円から120万円が一般的な相場となっています。
治療期間も費用に影響を与える要素の一つです。軽度の歯並びの乱れであれば半年程度で完了することもありますが、重度の場合は1年半から2年以上かかることもあります。治療期間が長くなるほど、マウスピースの枚数が増え、通院回数も多くなるため、費用も高くなる傾向にあります。
クリニックごとに費用が異なる理由
インビザライン治療は保険適用外の自由診療であるため、各クリニックが独自に料金を設定できます。そのため、同じ治療内容でもクリニックによって費用が異なることがあります。
費用の差が生まれる主な理由は、設備投資、医師の経験や実績、提供されるサービス内容などです。最新の3D光学スキャナーやCT設備を導入しているクリニックは、精密な診断と治療計画が可能ですが、その分設備投資のコストが治療費に反映されることもあります。医師の経験や症例数が豊富なクリニックでは、専門性の高さを価格に反映している場合もあります。
さらに、料金体系の違いも重要なポイントです。トータルフィー制度を採用しているクリニックでは、検査料や調整料、保定装置料などがすべて含まれた総額が提示されます。一方、都度払い制度のクリニックでは、通院ごとに調整料が発生するため、最終的な総額が見えにくいこともあります。
インビザラインの相場を種類別にご紹介
インビザラインにはさまざまな治療プランがあり、それぞれ適応症例や費用が異なります。ここでは、代表的な6つのプランについて、特徴と費用相場を詳しくご紹介します。
インビザライン コンプリヘンシブ
すべての歯を対象とした全体矯正のプランです。軽度から重度の歯並びの乱れまで幅広く対応できるため、最も多くの方に選ばれています。費用相場は70万円〜120万円程度です。
このプランの最大の特徴は、使用できるマウスピースの枚数に制限がないことです。そのため、複雑な症例や抜歯を伴う矯正治療にも対応できます。出っ歯や受け口など、かみ合わせの大きな改善が必要な場合でも、しっかりと治療することが可能です。
治療期間は1年半から2年程度が一般的ですが、歯並びの状態によってはそれ以上かかることもあります。費用は高めですが、理想的な歯並びを目指したい方に適したプランといえるでしょう。
インビザライン モデレート
中程度の歯並びの乱れに対応したプランです。費用相場は50万円〜90万円程度となっており、コンプリヘンシブよりも比較的費用を抑えながら、しっかりとした矯正治療を受けることができます。
使用できるマウスピースの枚数は片顎26枚(両顎で52枚)までとなっており、その範囲内で歯並びを改善できる症例に適しています。抜歯が必要ない場合や、奥歯を大きく移動させる必要がない症例におすすめです。
治療期間はケースによって異なりますが、コンプリヘンシブよりも短期間で終わることが多く、費用と治療効果のバランスが取れたプランとして人気があります。
インビザライン ライト
インビザライン ライトは、軽度の歯並びの乱れを矯正するプランです。費用相場は40万円〜60万円程度となっています。前歯の軽度ながたつきや、矯正治療後に後戻りしてしまった方などに適しています。
使用できるマウスピースは片顎14枚(両顎で28枚)までとなっていますが、その分治療期間が短く、費用も抑えられます。治療期間は半年程度で完了することが多く、結婚式や就職活動など、明確な目標がある方にも人気のプランです。
ただし、奥歯のかみ合わせに大きな問題がある場合や、重度の歯並びの乱れには対応できないため、事前に歯科医師による診断が必要です。
インビザライン エクスプレス
インビザライン エクスプレスは、ごく軽度の歯並びの乱れを短期間で整えるプランです。費用相場は20万円〜40万円程度と、インビザラインの中では最も手頃な価格設定となっています。
使用できるマウスピースは片顎7枚までと最も枚数が少ないですが、前歯のわずかなすき間や軽度のズレを調整したい方に最適です。治療期間も数か月と短く、費用を抑えながら気になる部分だけを改善したい方に向いています。
ただし、適応できる症例が非常に限られるため、すべての方が選択できるわけではありません。
インビザライン Go
インビザライン Goは、前歯を中心とした部分矯正に特化したプランです。費用相場は35万円〜50万円程度となっています。奥歯を除く計20本の歯を対象としており、前歯のすき間や軽度の不正咬合の改善に適しています。
このプランは、全体的なかみ合わせには大きな問題がなく、見た目が気になる前歯部分だけを改善したい方に人気があります。治療期間も比較的短く、費用も全体矯正に比べて抑えられるため、気軽に始められる点が魅力です。
インビザライン ファースト
インビザライン ファーストは、6歳〜10歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)のお子様を対象とした矯正プランです。費用相場は60万円〜80万円程度となっています。
このプランの特徴は、歯並びを整えるだけでなく、顎の成長を促進し、永久歯が正しい位置から生えるための土台を作ることができる点です。成長期の顎の発達を利用できるため、将来的な大がかりな矯正治療を回避できる可能性があります。
対象となるのは身体年齢ではなく歯牙年齢に基づき、一般的に乳歯が2本以上残っている、または未萌出歯が2本以上ある状態が適応条件となります。治療開始〜1年半以内を目安に1期治療を完了し、その後は永久歯が生え揃うまで経過観察を行います。
インビザラインの費用内訳と相場

矯正前の費用内訳、相場
インビザライン治療を始める前には、まずカウンセリングと精密検査が必要です。初回カウンセリングの費用は、無料のクリニック〜5,000円程度のクリニックまでさまざまです。
カウンセリング後、治療を進めることが決まったら精密検査を行います。精密検査では、レントゲン撮影、CT撮影、口腔内スキャン、写真撮影などを通じて、歯や顎の詳細な状態を把握します。精密検査の費用は5万円程度が目安です。検査内容やクリニックの設備によって費用は変動します。
さらに、検査の結果、虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正治療を始める前に治療が必要となります。虫歯や歯周病の治療は保険が適用される部分が多いです。
また、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要になる場合もあります。抜歯の費用は1本あたり5,000円〜1.5万円程度が相場です。
矯正中の費用内訳、相場
矯正治療中には、定期的な通院が必要となります。通院時には、マウスピースの適合状態の確認、歯の動きのチェック、IPR(歯と歯の間を少し削る処置)などが行われます。これらの調整にかかる費用は、1回あたり3,000円〜1万円程度が目安です。
インビザライン治療では、約6週間〜8週間に1回程度の通院が推奨されています。従来のワイヤー矯正(約4週間に1回)と比べて通院回数が少ないため、調整料の総額も抑えられる傾向にあります。
また、治療の途中で計画通りに歯が動かなかった場合、リファインメントと呼ばれる治療計画の見直しが必要になることがあります。リファインメントでは新しいマウスピースを作成するため、1回あたり2万円程度の追加費用が発生することがあります。ただし、コンプリヘンシブプランではマウスピースの枚数制限がないため、追加費用がかからないクリニックも多くあります。
クリニックによっては、トータルフィー制度を採用しており、調整料やリファインメント費用が最初から治療費に含まれている場合もあります。事前にどのような料金体系になっているかを確認しておくことが大切です。
矯正後の費用内訳、相場
インビザライン治療が完了した後も、歯並びを維持するための保定期間が必要です。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して、歯が元の位置に戻らないようにします。
リテーナーの費用は3〜6万円程度が目安です。リテーナーの種類によって費用が異なり、固定式のリテーナーと取り外し式のリテーナーがあります。多くの場合、インビザライン治療後はマウスピース型のリテーナーが使用されます。
また、保定期間中も2ヶ月〜3ヶ月に1回程度の通院が必要となります。通院時には、リテーナーの調整、歯の動きのチェック、虫歯や歯石のチェックなどが行われます。観察料として1回あたり3,000円〜5,000円程度がかかる医院もあります。
リテーナーは消耗品であるため、1年〜2年に1度の交換が推奨されています。長期的に美しい歯並びを維持するためには、定期的なメンテナンスとリテーナーの適切な使用が欠かせません。
インビザラインで追加費用がかかることはある?
マウスピースを破損したり紛失したりした場合、新しいマウスピースの作成に費用がかかることがあります。また、マウスピースの装着時間を守らなかったために、歯が計画通りに動かず、リファインメントが必要になった場合も追加費用が発生する可能性があります。
こうした追加費用を避けるためには、1日22時間のマウスピース装着を徹底すること、丁寧に取り扱って破損を防ぐこと、紛失しないよう保管ケースを活用することが大切です。また、定期的な通院を欠かさず、歯科医師の指示をしっかりと守ることで、治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐことができます。
インビザラインの費用を抑える方法4つ

医療費控除を活用する
医療費控除とは、1年間に一定以上の医療費を支払った場合、確定申告を通じて所得税の一部が戻ってくる制度です。インビザライン治療を含む歯列矯正も、条件を満たせば医療費控除の対象となります。
医療費控除の対象となるのは、年間10万円(または所得の5パーセント)を超えた医療費です。例えば、年収500万円の方が100万円の矯正治療を受けた場合、約10万円の還付を受けられる可能性があります。具体的な還付額は所得によって異なります。
ただし、美容目的の矯正治療は控除対象外となる場合があります。かみ合わせの改善や発音、咀嚼などの機能回復を目的とした治療であれば、医療費控除の対象になります。また、通院のための交通費も控除対象に含まれるため、領収書とともにしっかりと保管しておきましょう。
医療費控除を申請するには、確定申告時に治療費の領収書や明細書が必要です。治療を受ける際には、必ず領収書を保管しておくことをおすすめします。
医療費控除についてはこちらの記事もご覧ください
デンタルローンを利用する
インビザライン治療のような高額な歯科治療には、デンタルローン(医療ローン)を利用することで、月々の支払い額を抑えることができます。多くの歯科医院では、提携ローン会社を通じて分割払いに対応しています。
デンタルローンを利用すると、例えば100万円の治療を36回払いにした場合、月々約3万円の支払いになります。手元にまとまった資金がなくても治療を始められる点が大きなメリットです。
金利は医院や提携ローン会社によって異なりますが、一般的には年利5パーセントから10パーセント程度です。デンタルローンには審査が必要ですが、クレジットカードの分割払いやリボ払いに比べて低金利であることが多いです。支払い計画を立てやすく、治療費の負担を分散できるのがメリットです。
複数の歯科医院に相談する
インビザライン治療の費用はクリニックによって大きく異なるため、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて比較検討がよいでしょう。比較する際には、単に総額だけでなく、料金体系を確認しましょう。
トータルフィー制度を採用しているクリニックでは、検査料、調整料、保定装置料などがすべて含まれた総額が提示されるため、追加費用の心配がありません。一方、都度払い制度のクリニックでは、通院ごとに費用が発生するため、最終的な総額が見えにくいこともあります。
また、費用だけでなく、医師の経験や実績、クリニックの設備、アフターケアの充実度なども重要な選択基準です。カウンセリング時には、治療期間、通院頻度、保証内容なども合わせて確認しておくことが大切です。
矯正期間が延びないよう歯科医院の指示を守る
インビザライン治療では、患者さんご自身の協力が治療の成功に大きく影響します。歯科医師の指示をしっかりと守ることで、治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐことができます。
最も重要なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。インビザラインは1日22時間の装着が推奨されており、食事と歯磨きの時以外は常に装着する必要があります。装着時間が不足すると、予定通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまいます。
治療期間が延びると、追加のマウスピース製作費用や調整料が発生する可能性があります。そのため、決められた装着時間を守ることは、治療効果を高めるだけでなく、費用を抑えることにもつながります。
また、定期的な通院を欠かさないことも大切です。約6週間〜8週間に1回の通院が推奨されていますが、この通院をスキップすると、問題が早期に発見されず、結果的に治療期間が延長したり、追加費用が発生したりする可能性があります。
マウスピースの取り扱いにも注意が必要です。熱いお湯で洗ったり、乱暴に扱ったりすると破損の原因となります。破損や紛失によってマウスピースの再作成が必要になると、その分の費用がかかってしまいます。丁寧に取り扱い、使用しないときは必ず専用ケースに保管するようにしましょう。
インビザラインに不安がある方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者さん一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
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