2025/10/27 ブログ
インビザラインの通院頻度はどれくらい?通院時には何をする?歯科医師が解説
矯正治療を検討する際、見た目の自然さと取り外しのしやすさから、マウスピース型矯正である「インビザライン」を選ぶ方が増えています。しかし、仕事や学校、家庭の都合でスケジュールが限られている方にとって、「どれくらいの頻度で歯医者に通うのか」は治療を始める前に気になるところではないでしょうか?今回は、インビザライン矯正の通院頻度の目安や注意点について解説します。
そもそもインビザラインとは

インビザラインとは、数あるマウスピース型矯正装置のうちのひとつです。マウスピース矯正にはさまざまなメーカーの製品がありますが、その中でもアメリカのアライン・テクノロジー社が開発・販売しているものを「インビザライン」と呼びます。
インビザラインは、透明で取り外しが可能なマウスピースを使用する矯正方法です。 1日22時間以上の装着が必要で、およそ1週間ごとに新しいマウスピースへ交換しながら、 少しずつ歯を動かしていきます。
インビザラインで歯が動く仕組みについてはこちらをご覧ください
インビザラインの通院頻度

治療初期の通院頻度
インビザライン矯正の開始直後は、1か月に1回の通院が必要です。インビザライン矯正中は、食事や歯磨きをする前に自身でマウスピースを外し、終わったあとに再度装着します。そのため、慣れないうちは正しくマウスピースを着脱できているか確認してもらう必要があります。
またインビザラインを始めて、歯にトラブルが起きる場合もあるでしょう。治療によってトラブルが起きていないか検査し、生活をするうえで困っていることはないかを確認します。
治療中期~後期の通院頻度
マウスピースの着脱がスムーズにできるようになり、インビザラインの治療に慣れてきたら2か月に1回程度の通院へと変更になります。1か月に1回の通院が必要とされているワイヤー矯正と比べると、インビザライン矯正は通院頻度が少なくて済むのがメリットです。
合計何回通院することになる?
インビザライン矯正では、初診から治療完了まで、次のような流れで進んでいきます。
1回目の来院(矯正相談)
まずは矯正相談を行い、現在の歯並びや噛み合わせを確認します。 そのうえで、一般的な治療の流れ・期間・費用の目安などをご説明します。 治療をご希望の場合は、次回に精密検査・スキャンの予約をお取りします。
2回目の来院(精密スキャン)
お口の中を3Dスキャナーで詳しく撮影し、歯並びや噛み合わせを正確にデータ化します。このデータをもとに治療計画を作成し、ご説明いたします。ご納得いただければマウスピースの制作に入ります。
3回目の来院(治療スタート)
マウスピースが医院に届いたら、アタッチメントを歯につけ、治療を開始します。このとき、今後使用するマウスピースをまとめてお渡しします。
4回目以降の来院(定期チェック)
治療が始まると、定期的に通院していただきます。初期は1か月に1回程度、歯の動きが安定してくると2〜3か月に1回程度が目安です。 歯の移動やマウスピースの適合をチェックし、必要に応じて新しいマウスピースを作り直します。
治療完了後の来院(保定期間)
歯並びが整ったあとは、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を装着します。保定期間になったら、3か月に1回は定期検診として歯並びの安定を確認します。
若林歯科では、インビザライン専用の「デンタルモニタリング」システムを導入しています。

「デンタルモニタリング」システムとは、 患者さまがスマートフォンで定期的にお口の写真を撮影し、 AIと担当医が遠隔で歯の動きを確認するシステムです。
このモニタリングシステムを使うことで、治療スタートから最終マウスピースに到達するまで一度も来院せずに進められるケースも多く、忙しい方や遠方から通われる方でも、通院の負担を最小限に抑えながら矯正治療が受けられます。
このように、インビザライン矯正はもともと通院回数が少ない矯正方法ですが、 若林歯科ではデジタル管理を取り入れることで、より効率的で正確な治療を実現しています。
通院頻度・回数を他の矯正方法と比較
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べて通院の負担が少ないのが特徴です。ワイヤー矯正では、装置の調整やワイヤーの交換が必要になるため、おおよそ1か月に1回の通院が一般的です。
一方、インビザライン矯正では、マウスピースを患者さんご自身で交換しながら進められるため、通院は1.5〜2か月に1回程度で済むケースが多くなります。つまり、インビザラインは通院回数を約半分程度に抑えられるため、忙しい方や遠方から通われる方でも無理なく治療を続けやすい矯正方法といえます。
インビザラインの通院では何をする?
歯列の状況確認
インビザライン矯正で通院する主な目的は、歯がシミュレーションどおりに正しく動いているかを確認することです。マウスピースの装着時間が不足していたり、正しく装着できていなかったりすると、予定どおりに歯が移動せず、治療結果にズレが生じることがあります。
定期的な通院では、歯の動きや噛み合わせを確認し、もし治療計画どおりに進んでいない場合は、装着時間や着脱方法の見直しを行います。
アタッチメントの確認
通院時には、アタッチメントの位置も確認します。アタッチメントとは、アライナーをしっかりフィットさせるために歯の表面に付ける小さな突起です。
このアタッチメントが外れていたり、マウスピースとずれていたりすると、計画どおりに歯が動かなくなる原因になります。そのため、毎回のチェックでアタッチメントの状態を確認し、必要に応じて位置や形を微調整することがあります。
マウスピースのフィット感の確認
マウスピースが現在の歯の動きに合わせて正しく装着できているかも確認します。歯の移動に伴ってアライナーが浮いたり、はまりにくくなったりする場合は、治療計画どおりに進んでいない可能性があります。その際は、歯の動きや装着状態をチェックしたうえで、必要に応じて、新しいマウスピースを作り直す(追加アライナー)こともあります。
口腔環境の確認
虫歯や歯周病の有無もあわせて確認します。マウスピースを装着していると唾液が口の中全体に行き届かないため、虫歯や歯周病の原因菌が発生しやすくなります。そのためインビザラインの治療中に虫歯や歯周病にかかってしまうこともあります。
虫歯や歯周病にかかると、インビザラインの治療を中断しなければなりません。矯正治療中は虫歯や歯周病に気づきにくいため、定期的に通院時にチェックしてもらい、クリーニング等を受けることが大切です。
インビザラインの治療をスムーズに進めるポイント
マウスピースの装着ルールを遵守する
インビザライン矯正をスムーズに進めるうえで、最も大切なのはマウスピースの装着時間と正しい装着方法を守ることです。歯はマウスピースを装着している間に少しずつ動くため、装着時間が短かったり、正しくはまっていなかったりすると、計画どおりに歯が動かず、治療が長引く原因になります。
一般的に、マウスピースは1日22時間の装着が必要です。 食事や歯磨きのとき以外は、できるだけ長く装着しておきましょう。
また、マウスピースを装着する際には、チューイーを使用してしっかり密着させることが大切です。装着後にシリコン製のチューイーを数分間噛むことで、マウスピースが歯にぴったりフィットし、浮きや隙間を防ぐことができます。 治療効果を最大限に得るためにも、毎回の装着時に欠かさず行いましょう。
口腔ケアを徹底する
マウスピースを長時間装着していると、お口の中に汚れが残りやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、食後は必ず歯磨きやフロスで汚れを取り除き、マウスピースも清潔に保ちましょう。
適切なタイミングでマウスピースを交換する
決められたスケジュールで新しいマウスピースに交換することがとても大切です。通常は1〜2週間ごとのペースで新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を理想の位置へ動かしていきます。交換のタイミングが早すぎると歯が追いつかず、 逆に遅すぎると治療が計画どおりに進まなくなることがあります。
正しい頻度で通院する
マウスピースがずれていたり、歯の動きが予定より遅れていたりしても、 自分では気づきにくいことがあります。歯科医院での診察では、歯の動きやマウスピースの適合状態を確認し、必要に応じて微調整や再作製を行うことで、治療を正しい方向に保つことができます。 通院を怠ると、治療が計画どおりに進まなくなることもあるため、定期的なチェックを欠かさないことが、矯正を成功させる大切なポイントです。
インビザラインに関して不安がある方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者さん一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
また、若林歯科では、ご自身のスマホでお口の写真を撮ってもらうことで、マウスピースのフィットを分析できる来院不要の「遠隔モニタリングシステム」を導入しています。インビザラインに間して不安がある方は、ぜひ、若林歯科にご相談ください。
LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。
※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります

