2025/06/25 ブログ
インビザラインができない人、おすすめできない人の特徴とは？歯科医師が解説
目立ちにくい矯正方法として一般的になったマウスピース型矯正。その中でもインビザラインは改良が重ねられ、対応症例は幅広くなっています。
この記事では、インビザラインができない人、できない場合の対処法について詳しく解説します。インビザラインをしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
インビザラインができない人とは？
インビザライン矯正は、歯の移動距離が長くなる重度の不正咬合や、骨格に問題があるケースには対応できない場合があります。具体的な症例を以下にご紹介します。
重度の不正咬合
インビザラインはワイヤー矯正に比べて、大きく歯を動かすことは苦手です。そのため、重度の歯列不正があるとインビザラインのみでの治療は難しくなります。
〈インビザラインが難しい重度の歯列不正の例〉
・上下の歯の間に6ｍｍ以上の隙間がある出っ歯（上顎前突）
・上下の前歯の先同士が接触できない受け口（下顎前突）
・歯列全体における歯の重なり、ねじれがあるガタガタした歯並び（叢生）
・下の前歯が上の前歯裏側の歯茎に当たるような過蓋咬合など
複数本の抜歯が必要
矯正治療をする上でスペース確保のために抜歯が必要になることがあります。しかし、基本的にインビザラインは大きく歯を動かすのが苦手なため、歯と歯のスペースが広すぎる症例には向きません。多くの歯の抜歯が必要な歯並びでは、仮に治療ができたとしても治療期間が長くなる可能性があります。
骨格に問題がある
上顎前突（出っ歯）や下顎前突（受け口）が重度の場合、上下の顎の骨の大きさやバランス、位置などに問題があるケースがあります。
顎の骨格による歯列不正があると、インビザラインをはじめとする矯正治療だけでは治療できず、骨切りなどの外科手術によって顎の位置やバランスを整える必要があります。
インプラントが入っている
インプラントは天然の歯のように矯正治療で動かすことができません。そのため、インプラントが2本以上埋入されている場合はインビザラインをはじめとする矯正治療が難しくなります。ただし、部分矯正でインプラント部分が歯を動かすのに影響がない場合には治療可能になるケースもあります。
重度の歯周病
重度の歯周病になると、歯を支えるあごの骨が大きく溶けてしまうため、歯がグラグラと不安定になります。
重度の歯周病であごの骨が溶けた状態でインビザラインを行ってしまうと、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
このような状態になるとインビザラインを含め、すべての歯科矯正による治療が困難です。
インビザラインをおすすめできない人の特徴
インビザラインが対象となる歯並びでも、次にあてはまる人はスムーズに進められないかもしれません。
装着ルールを守れない
インビザライン矯正が失敗する最大の原因です。インビザライン矯正で歯が動くスピードは、アライナー1枚（1〜2週間）で約0.25㎜に設計されています。この動きに合わせて、次の装置が作られているため、装置の装着時間が足りていなければ計画通りに歯が動かず、次のステージに進むことができません。アライナーの装着時間（1日22時間）は、必ず守るようにしましょう。
自己管理ができない
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外しが行えるのがメリットです。
しかし、1日22時間装着する必要があるため、食後すぐに歯磨きを済ませ、再装着する習慣を身につけなければなりません。そのため、自己管理が苦手な方はインビザラインは向いていません。装着時間が不足すると計画通りに歯が動かなくなり、治療期間が延びたり、満足できる結果を得られません。
定期通院ができない
インビザライン矯正では自宅でマウスピースの交換はおこないますが、定期的な歯科医院への通院が必要です。 矯正が順調に進んでいるか、マウスピースがしっかりはまっているか、歯の表面につけているアタッチメントが外れていないかなどを確認します。 インビザラインは、2－3ヶ月に1回の通院なので他の矯正より通院頻度が低いですが、 定期的な通院が難しいという方には、インビザライン矯正は向いていないでしょう。
インビザラインができない場合の歯列矯正方法
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は古くからある方法で現在でも使われています。歯を大きく自由に動かすことができます。さまざまな症例に適応が可能です。ただし、装置が目立ちやすい点や、歯のケアが難しい点があります。
歯の裏側に矯正装置をつける裏側矯正もワイヤー矯正の一種です。
「インビザラインでは治療できないと言われたけど、目立つ矯正はしたくない」という人は裏側矯正を選択できます。ただし、裏側矯正は矯正装置を装着する際に専門的な技術を要するため、すべての歯科医院で対応しているわけではありません。
コンビネーション矯正
インビザラインだけで治療が難しい場合には、ワイヤー矯正と併用するという方法もあります。ワイヤー矯正で歯を大きく動かし、インビザライン矯正で細かく調整を行う方法です。最後の仕上げをワイヤー矯正で行う場合もあります。
インビザラインができるか心配な方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を伺い、患者様一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
自分の歯並びはインビザラインで治療できるのか、事前にLINEからご相談いただくことも可能です。インビザライン矯正を検討中の方は、ぜひ若林歯科にご相談ください。
※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります。
