2025/06/25 ブログ
すきっ歯はインビザライン治療がおすすめ。期間・費用や注意点も解説
すきっ歯は見た目への影響が大きいため、目立たず取り外し可能なインビザラインを検討する方も少なくありません。インビザラインによる治療には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。実際にかかる費用や治療期間が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、すきっ歯の治療にインビザラインを選ぶメリット・デメリットと、費用や期間について解説します。すきっ歯の治療を検討している方は、ぜひご覧ください。
すきっ歯はインビザライン治療できる?
インビザラインでは、すきっ歯(空隙歯列)の矯正が可能で得意です。特に、前歯だけの部分矯正としてインビザラインを用いる場合であれば、比較的短期間で歯並びを整えられます。
ただ歯と歯のすき間があきすぎている場合や、極端に歯の本数が足りない場合などは、インビザラインによる矯正が難しいことがあります。
【前提】すきっ歯とは
1. 前歯に隙間がある正中離開
正中離開(せいちゅうりかい)とは、上の前歯の真ん中に隙間があいている状態を指します。医学用語では「空隙歯列」の一種に分類されます。
この隙間は、人によって大きさや形が異なり、見た目の印象を大きく左右する可能性があります。
2. 全体に隙間がある空隙歯列
空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間に隙間が空いている状態を指します。一般的には「すきっ歯」と呼ばれることもあります。
この隙間は、前歯の真ん中だけにある場合もあれば、複数の歯にまたがって広範囲にみられる場合もあります。空隙歯列には、隙間ができる場所や程度によって様々な種類があります。
すきっ歯の原因
歯のサイズや本数
成人の歯は通常28本、親知らずを含めると最大32本ですが、遺伝的な理由で通常より歯の本数が少ない方がいます。歯の本数が少なければ、歯と歯の間にすき間が生まれ、すきっ歯になります。
また、通常より歯の本数が多い(過剰歯)場合も、すきっ歯になることがあります。前歯の間に過剰歯が生えた場合、過剰歯に押されてすき間があくのです。
上唇小帯
上唇小帯は、上唇の内側と歯ぐきの間にある、筋肉と粘膜からなるひも状の組織です。赤ちゃんは、この上唇小帯が歯ぐきの近くまで伸びていることが多く、年齢とともに上あごの発育に伴い、上唇小帯も徐々に上に移動していきます。
上唇小帯が歯ぐきの高い位置に付着している場合、歯の間に入り込んでしまい、歯が閉じにくくなります。上唇小帯が太く発達している場合も、歯の間に入り込みやすくなり、正中離開の原因となります。
また上唇小帯が歯を引っ張ることで、歯が離れてしまうことがあります。
生活習慣
舌先を前歯の裏に押し当てる癖がある方も注意が必要です。内側から押す力が前歯にかかり続けるので、徐々にすきっ歯になる恐れがあります。
また下唇を噛む癖も、すきっ歯の原因です。下唇を噛むことで、上の前歯が外側に押され、すきっ歯になることがあります。
すきっ歯をインビザライン治療するメリット・デメリット
インビザラインのメリット
①目立たない
インビザラインでは、マウスピース型の装置を使用します。装置は透明なので、従来の金属ワイヤーとブラケットによる矯正装置と比べ目立ちません。周囲の目を気にせず矯正治療を受けられます。
②痛みや違和感が少ない
インビザラインは、マウスピースを1日22時間装着し、1〜2週間ごとに交換して歯を移動させる治療です。頻繁にマウスピースを交換して徐々に歯を移動させるので、痛みや違和感が少ないとされています。
③取り外せる
インビザラインで装着するマウスピースは、ご自身で取り外すことが可能です。1日22時間の装着時間を守る必要はありますが、食事や歯磨きの際には外せます。
インビザラインのデメリット
①対応できない症例がある
すきっ歯の中には、インビザラインで対応できない症例があります。
インビザラインは歯を大きく動かすのが苦手なため、隙間が大きい重度のすきっ歯の場合、インビザラインだけで矯正するのは難しいこともあります。
また、骨格に問題がある場合も、インビザラインだけで治療することは難しいです。ワイヤー矯正や外科手術が必要となるケースもあります。
②マウスピースの管理が必要
インビザラインのメリットは、自分で装置を取り外せることです。
しかし、マウスピースの装着時間や交換のタイミングなどを自分で管理する必要があります。インビザラインでは、1日22時間マウスピースを装着しなければなりません。
装着時間が短いと治療期間が延びたり、十分な矯正効果が得られなかったりする可能性があります。また、マウスピースの破損や紛失にも注意が必要です。自己管理に自信がない方や、面倒だと感じる方にはデメリットと言えるでしょう。
すきっ歯のインビザライン治療に必要な期間
すきっ歯の場合、前歯メインの部分矯正は全体矯正に比べて治療期間が短くなります。全体矯正では一般的に2年が目安とされていますが、部分矯正では3ヶ月〜半年程度で治療が完了します。
治療前にはコンピュータ上で歯の動きをシミュレーションし、詳細な治療計画が作成されるため、開始時点でおおよその期間を把握することができます。ただし、装着時間が不足したり、複雑な治療が必要な場合は、計画通りに進まず治療期間が延びることがあります。
すきっ歯のインビザライン治療に必要な費用
インビザラインですきっ歯を治すためにかかる費用の目安は、50~80万円が一般的です。部分矯正か全体矯正なのか、もともとの歯並びの状態によっても費用は異なります。軽度なすきっ歯の場合は、比較的治療期間が短く済む傾向にあるため、費用もおさえられるでしょう。
すきっ歯を放置し続けるとどうなる?
すきっ歯をそのまま放置していると、見た目の問題だけではなく、健康や生活にさまざまな影響を及ぼします。正しい知識を持ち、早期に適切な対処をすることが大切です。
見た目がコンプレックスになる
すきっ歯は、歯と歯の間に大きなすき間があいていることから、見た目が悪くコンプレックスに感じることも少なくありません。特に、前歯がすきっ歯になっている場合は、笑ったときに口元を手で隠す、人前に立つのを嫌がるなど、日頃のストレスの原因となってしまうこともあるでしょう。
滑舌・発音が悪くなる
次に、発音しにくくなるというリスクもあります。歯列に隙間があると、話すときに歯の隙間から空気が漏れて正しい発音ができない可能性があります。特に、サ行は空気が漏れると上手く発音できないこともあります。
噛み合わせが悪化する
すきっ歯があると歯の噛み合わせがアンバランスになりやすくなります。隙間があることで、隣の歯が移動し、全体的な歯列に影響を与えることもあります。これにより、噛み合わせのズレが生じると、咀嚼の効率が下がり、消化器官への負担が増す可能性もあります。
インビザライン矯正ですきっ歯の治療を検討されている方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を伺い、患者様一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
すきっ歯の症例も多数ございますので、インビザラインですきっ歯の治療を検討されている方は、ぜひ若林歯科にご相談ください。
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