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2025/04/28 ブログ

八重歯をインビザラインで矯正する方法。費用や期間もご紹介

「八重歯」と聞くと、笑ったときや口を開けたときに見える歯を思い浮かべる方も多いと思います。
昔の日本では、可愛らしいというイメージだった「八重歯」。でも海外ではドラキュラや狼男、などと関係づけられ嫌われる歯ならびです。
現代では「八重歯」をコンプレックスに感じている方も多くいらっしゃると思います。

この記事では、インビザラインで八重歯を治療することは可能なのか、メリットやデメリットを含め詳しく解説していきます。

インビザラインで八重歯は矯正できる?

まず「八重歯」とは、犬歯が前に突き出た歯並びのことです。
真ん中の前歯から数えて3番目の歯、「犬歯(けんし)」(糸切り歯)が前に突き出た歯並びを指します。八重歯は不正咬合であり、叢生(そうせい:ガタガタ歯)の一種です。

インビザライン矯正は、透明なアライナー(マウスピース)を使用した矯正治療法で、従来のワイヤー矯正などに比べて矯正装置が目立つことなく、歯並びを改善できる矯正治療法です。
インビザラインのマウスピースは、デジタルスキャンを通じて患者さん一人ひとりの歯に合わせて精密に作られ、八重歯を含む歯列全体の調整を行います。
特に、軽度から中度の八重歯であれば、インビザラインによる治療が効果的です。
ただし、八重歯が非常に重度の場合、抜歯が必要となることもあります。

インビザラインで八重歯を矯正するメリット

八重歯の治療を考える際、多くの方が気にするのは見た目です。特に、ワイヤー矯正では、金属製の器具が目立ち、会話の際にコンプレックスを感じる人が少なくありません。それに対しインビザラインは透明なマウスピースを使用するため、装着中でもほとんど目立ちません。周りの方にあまり気づかれずに矯正治療を行うことができます。

食事や歯磨きの際にはマウスピースを外せるため、他の矯正方法よりも生活への影響が少なくてすみます。食べ物が矯正器具に詰まりやすいワイヤー矯正に比べ、インビザラインはお口と歯を清潔に保つことができます。特に、八重歯は歯磨きが難しい状態なので、取り外して歯磨きができる、のはメリットです。

さらに、インビザラインは患者一人一人の歯並びに合わせて作成されるオーダーメイドのマウスピースを使用します。最新の3Dスキャニング技術で設計されるため、歯を効率的に動かす治療計画が立てられます。この技術により、八重歯のような複雑な歯列不正も改善することができます。

インビザラインで八重歯を矯正するデメリット

八重歯の程度が重い場合や、歯の移動距離が大きい場合は、インビザライン矯正単独での矯正が難しいことがあります。その場合、ワイヤー矯正と併用する、抜歯をしてスペースを作る、などの追加処置が必要になることがあります。
八重歯の矯正では、追加のアタッチメントやIPR(歯を削る処置)が必要になることが多く、通常のインビザライン矯正よりも費用が高くなることがあります。ワイヤー矯正と比較してコストが高くなる可能性があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

八重歯は並び方が複雑なため、インビザライン矯正単独で矯正すると歯が動くスピードが遅くなることがあります。特に、歯並びのスペースが足りない場合や、ねじれが強い歯がある場合は、治療期間が長くなる可能性がある点に注意が必要です。

インビザラインで八重歯を矯正する方法

具体的な八重歯の治療方法は、以下の3つに分けられます。
・抜歯・IPR
・遠心移動
・側方拡大
それぞれの治療方法を詳しく紹介します。

抜歯・IPR

八重歯の重なりが強い場合や歯列から大きく外れている場合は、抜歯して歯を移動させるスペースを作ります。第一小臼歯、もしくは第二小臼歯(前から4番目、5番目の歯)を抜歯するのが一般的ですが、歯周病や虫歯の歯を選んで抜く場合もあります。第一小臼歯1本あたり横幅が7~8㎜のため、左右抜歯すると概ね14~16㎜のスペースを確保することができます。IPRとは、歯の側面を削ってスペースを確保する方法です。削る量は歯の片側最大で0.25mmずつです。歯の一番表層のエナメル質は1~1.5㎜の厚みがあるため、削ったとしても歯に悪影響はありません。
八重歯や歯並びの状態に応じて削る本数は異なりますが、すべての歯にIPRを行えば約6.5mmつまり小臼歯1本分ほどのスペースを確保できます。IPRで確保したスペースのみで矯正が可能な場合は抜歯は必要なくなります。

遠心移動

抜歯をせずに奥歯を後ろに移動させてスペースを作り、八重歯を矯正する方法です。
マウスピース矯正は奥歯を後方に移動させることが得意なため、抜歯をせずに対応できる可能性があります。
ただし、歯を支える骨がある部分までしか移動ができないため、すべての方に適用できるわけではありません。親知らずが生えている場合は、スペースを確保するために親知らずの抜歯が必要になります。

側方拡大

抜歯をせずに歯列を頬側に広げて、スペースを確保する方法もあります。顎の骨格を広げるのではなく、歯を押して外側に傾斜移動させて八重歯を正しい位置に動かす方法です。ただし、歯列を広げられる量には限界があるため、十分なスペースを確保できない場合があります。この場合は抜歯するか、他の方法を併用します。

インビザラインの八重歯矯正にかかる費用・期間

費用

インビザラインで八重歯を治す費用相は、治療内容や症例によって次の通り異なります。

  • 部分矯正:50〜70万円
  • 全体矯正:90〜120万円

(2025年3月時点の若林歯科の矯正治療費をもとに掲載)
抜歯を行う場合は、オプション代として別途費用がかかる歯科医院が多いです。

期間

インビザラインで八重歯を治療する期間は、症例や状態により個人差があります。
おおよそ約1年半から2年、これに加えて保定期間が2年ほどとなります。

八重歯の状態が非常に軽度である場合は、半年から1年前後で治療が完了できることもあります。

八重歯を治療せず放置するリスク

八重歯は見た目に影響するだけでなく、健康面に想像以上に大きな影響を及ぼすことがあります。
まず、八重歯の影響で口が閉じにくくなった場合、口の中が常に乾燥しやすい状態や口呼吸になったりします。口の中が乾燥して唾液が乾いた状態が続くと、虫歯・歯周病・口臭が発生するリスクもあります。
口呼吸は万病の元、アレルギーや鼻炎、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
また、八重歯の影響で歯列全体の咬み合わせが悪くなると、周囲の歯により大きな影響を及ぼします。歯の異常なすり減りや破折(割れてしまうこと)だけではなく、顎関節にも過剰な負担がかかることがあります。その結果、顎関節症、さらには頭痛や肩こりなど、全身にも影響がでるのです。

インビザラインで矯正できない八重歯の治し方

インビザラインは適応範囲が広い治療方法ですが、以下のような場合は八重歯の治療ができない可能性があります。

  • 全体的に歯並びの乱れが大きい
  • インプラントが入っている
  • 骨格の問題を併発している

    その場合は、インビザライン以外の治療法を検討する必要があります。

ワイヤー矯正

ブラケットという装置を歯に接着し、ワイヤーでつなぎ、ワイヤーの力で歯を動かしていく方法です。八重歯だけでなく、様々な歯並びの問題に対応できる治療方法ですが、金属を使用しているため目立ちやすく、また違和感が強い方法です。
費用目安は全体矯正で60万〜170万円・目安期間は1年〜3年です。

外科治療

顎の骨を切って噛み合わせを改善する手術方法です。主に、八重歯が骨格の問題から生じている場合などに行われますが、治療期間が長くなるなどのデメリットがあります。
費用目安は200万〜300万円・目安期間は2〜4年です。
「顎変形症」の診断がつく場合は、保険適用になります。

インビザラインで八重歯の矯正をご検討中の方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

八重歯で悩んでらっしゃる方は多く、インビザラインで八重歯の改善は可能です。
ただ八重歯も状態によっては抜歯が必要になるため、事前のカウンセリングと念入りなシミュレーションが重要です。
若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者様一人ひとりにあった治療方法をご提案させていただきます。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
インビザライン矯正で八重歯を改善したい方は、ぜひ、若林歯科にご相談ください。
LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。

※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります


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