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2025/04/28 ブログ

インビザラインは痛い?ワイヤー矯正の痛みとの比較や痛い時の対処法

「矯正治療って痛そう」「痛みが心配で矯正に前向きになれない」と心配されている方は多くいらっしゃいます。
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べて一般的に痛みは少ないのが特徴です。
矯正の痛みの原因は様々ありますが、適切な対処法を用いることで、痛みを最小限に抑えられます。

この記事ではインビザライン矯正の痛みの原因、解決法などを詳しく解説します。

インビザラインは痛い?

インビザラインの痛みの程度

インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べて一般的に痛みは少ないと言われています。
インビザラインは歯を段階的に少しずつ動かす(1つのマウスピースで0.25mずつしか動きません)ため、ワイヤー矯正のような強い痛みが続くことはまれです。また歯の動きを細かくコントロールでき、ステージごとに動かす歯を調整することもできます。

インビザラインでも痛みが完全にないわけではありません。痛みの原因は、主にマウスピースが歯に加える圧力や新しいアライナーに慣れるまでの違和感から来るもので、逆に言うと歯が動いている証拠ともいえます。

ワイヤー矯正の痛みと比較

ワイヤー矯正は装置による摩擦や調整後の強い圧力が原因で、特に調整後の数日間は強い痛みを伴うことが多いです。インビザラインと違い、ワイヤーで全ての歯が繋がっているため、全部の歯に力がかかりより痛みを生じやすくなります。
さらに口内の粘膜にワイヤーが当たることで、口内炎などが生じる場合もあります。
ワイヤーを止めているパーツ(ブラケット)は接着剤で歯にくっついているだけなので、ブラケットが外れると、ワイヤーが飛び出て、頬や唇の粘膜に刺さり傷ができることもあります。

このようなトラブルが多いワイヤー矯正と比較すると、取り外し式であるマウスピース矯正・インビザラインは、痛みが生じることは非常に少ないと言えます。

インビザラインが痛いと感じる場面

初めてマウスピースを装着したとき

インビザラインをスタートした当初は、歯が初めて新しい力で動かされるため、痛みや圧迫感を感じることがあります。これは自然現象です。

特に最初の数日は強い違和感や痛みを感じることが多いですが、徐々に慣れていきます。この痛みは、歯が動いている証拠でもあり、通常は1週間以内に和らぎます。
ちなみに骨の柔らかいお子さんは痛みを感じることはほぼありません。

新しいマウスピースに交換したとき

インビザラインは、約1週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。そのため、交換時に違和感と痛みを感じることがあります。

新しいマウスピースは、前回のものよりも歯に異なる力を加えるため、その圧力に適応するまでの数日間は圧迫感があります。ただこの痛みも一時的なもので、2〜3日で軽減します。

顎間ゴムを始めたとき

矯正治療の中には、「顎間ゴム」と呼ばれるゴムを使用する方法があり、これは上下の顎の位置を調整するために使用します。

顎との特定の歯に追加の力をかけるため、最初は痛みや圧迫感を伴うことがあります。この痛みも治療が進むにつれて軽減しますが、歯や顎の強い圧迫感が続く場合は、ゴムの調整や強度についてご相談ください。

IPRや抜歯を行ったとき

インビザライン矯正治療では、歯と歯の間にスペースを作るため、「IPR」と呼ばれる歯を削る処置を行うことがあります、IPRは歯に影響が出ない程度の処置であるものの、人によっては痛みを感じる場合があります。口腔内の状態が敏感な方は、知覚過敏のようにしみることもあるようです。
また抜歯は出血や腫れを伴うため、生体の反応として一定の痛みが起きます。これは自然な症状で、抜歯後の痛みは通常数日から1週間程度で治まります。

マウスピースやアタッチメントが口内にあたったとき

インビザライン治療では、歯の動きを補助するためにアタッチメントと呼ばれる小さな突起が歯に取り付けられることがあります。これが口腔内の柔らかい部分に当たると、違和感や痛みを引き起こすことがあります。
またデコボコが大きい歯列の場合は、マウスピースを装着することで、飛び出ている歯はさらに膨らんで感じるため、頬を噛みやすいなどの症状がでることがあります。

インビザラインが痛いときの対処法

鎮痛剤を使う

インビザライン矯正中に強い痛みを感じることは少ないですが、万が一我慢できない痛みが発生した場合、鎮痛剤を服用してもよいでしょう。鎮痛剤は歯科医師から処方してもらうことも可能ですし、市販のものを利用することもできます。
ただし、市販の鎮痛剤のなかには、イブプロフェン系の薬物など、繰り返し服用することで歯の移動速度を遅らせる可能性があるものがあります。市販の鎮痛剤を利用する際は、事前に担当の歯科医師に相談してください。

食事の際は柔らかいものを選ぶ

歯を動かす以上、噛み合わせは変化し、噛みにくくなることがあります。
硬い食べ物は歯に余分な負荷をかけ、痛みを悪化させることがあります。
特に、新しいマウスピースに交換した直後は、痛みを感じやすくなります。硬い食事を避けてやわらかい食材を選ぶことで、痛みを軽減できるでしょう。

マウスピースの尖りを取る

インビザラインのマウスピースは、米国アライン・テクノロジー社にて製作・検品されてから医院に届きます。精度は非常に高い製品ですが、マウスピースの中にはわずかな研磨不足があったり、はめた際に歯肉にあたってしまって違和感を生じるケースが稀にあります。
放置すると毎回同じ場所が擦れて痛みや口内炎に繋がるリスクがあるため、その場合は、歯科医院で突出している部分や気になる部分を研磨して対応します。

矯正用ワックスを使う

インビザライン矯正中、食事の際にアタッチメントが頬の粘膜に当たって不快感や痛みを生じる場合、歯科用ワックスを利用することで軽減できます。
歯科用ワックスは粘土状の素材で、飲み込んでも身体に害はありません。ワックスは自分で簡単に着脱できます。食事の際などに使うことで、アタッチメントによる擦れなどから口内を保護することが可能です。
ただしマウスピースを装着する際は、装着感を妨げないためにワックスを外してください。

歯科医院に相談する

最初にご説明したように、インビザライン自体は痛みが生じにくい治療です。適切に対応ができれば、痛みは軽減できます。
それでも痛みが心配な場合は、まず歯科医院に相談しましょう。
矯正治療に伴い歯の神経が弱って壊死することがあり、その前兆としてとても歯が強くしみたり、強く痛んだりすることがあります。自己判断は危険です。個人ブログやネット上の知恵袋などで出回っているインビザラインの情報を鵜呑みにせずに歯科医院にご相談ください。

インビザラインの痛みについてご不安がある方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

若林歯科では経験と知識豊富な歯科医、スタッフがお話を伺い、最適な治療方法をご提案いたします。
また、希望予算や期間に応じて、複数の治療プランからご選択いただけます。

矯正治療において痛みの程度、矯正方法による痛みの違いを気にされる方はとても多いです。当院は、できるだけ歯根に負担をかけない、抜歯しない治療を得意としていますので、
痛みについてご不安な方はお気軽にご相談ください。LINEで新規の矯正相談も承っております。
※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります


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