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2025/12/26 ブログ

インビザラインで失敗するケース7選。失敗しない方法を歯科医師が解説

インビザライン治療は、患者さんによる自己管理の徹底と、経験豊富な歯科医師による適切な指導と判断が重要となります。今回はインビザライン治療でよくある失敗例と原因について解説し、成功させるためのポイントを紹介します。

インビザラインで失敗したと感じるケース7選

インビザラインで失敗するケース

インビザラインは、透明で快適な矯正方法として高い人気があります。しかし、治療中に「思っていたのと違う」「仕上がりが不安」と感じる場面が出てくることがあります。これらは必ずしも“失敗”を意味するのではなく、矯正中によく起こり得る現象であり、適切に対処すれば改善できることがほとんどです。

インビザライン治療中に不安を感じやすい7つのケースは以下です。

インビザラインで失敗するケース

理想通りの歯並びにならなかった

インビザラインは事前の3Dシミュレーション(クリンチェック)をもとに歯を動かしますが、実際の歯はシミュレーションどおり動かないことがあります。

・装着時間不足
・アタッチメントの脱落
・チューイーを使わず浮きが生じた

などにより、予定より歯が動かないケースが発生します。その結果、仕上がりがイメージと異なり「失敗した」と感じてしまうのです。 とはいえ、このようなズレは追加アライナー(リファインメント)で修正できることが多いです。

噛み合わせが悪化した

前歯の見た目だけ整っても、上下の噛み合わせが合わなくなるケースがあります。

・奥歯が十分に動いていない
・歯を早く動かしすぎた
・患者さんの装着時間不足

などが原因です。

矯正の途中で一時的に噛み合わせが変わるのはよくある現象です。前歯が先に整い、奥歯がまだ動いていない段階では噛み合わせが安定しにくく、「悪化したように感じる」ことがあります。

しかし、最終段階で噛み合わせを整える仕上げ調整が行われるため、多くの場合、問題はありません。必要に応じて追加治療を行います。

歯根が露出した

歯ぐきが薄い方や、もともと歯肉退縮のリスクがある方では、矯正中に歯ぐきが下がりやすく、歯根が見えてくることがあります。これは矯正治療に限らず、年齢・磨き方・歯周病などの要因で起こり得る現象です。

状態に応じてブラッシング指導、歯周治療、動かす量の調整が可能で、適切なケアを行えば進行を抑えられます。

ブラックトライアングルができた

歯並びが整う過程で、歯と歯の間にすき間(ブラックトライアングル)ができることがあります。これは「矯正をしたから」ではなく、歯肉の形や生まれつきの歯の形状が影響することも多い現象です。

また、ガタつきが強い歯が並ぶ際にはよくあります。必要に応じてIPRを追加することで改善を図ることもできます。

口腔環境が悪くなった

インビザライン治療中、ケアを怠るとむし歯・歯周病のリスクが高まりますが、これは矯正が“失敗”したのではなく、生活習慣の影響によるものです。
逆に、毎日のブラッシング・アライナーの洗浄・間食の管理を徹底すれば、治療前よりお口が健康になる方もいらっしゃいます。正しいセルフケアができれば防げる現象です。

歯列矯正後に後戻りした

後戻りは、治療の成功・失敗を問わず誰にでも起こり得る自然な生理現象です。人間が生きている以上、歯は元の位置に戻ろうとする力が働くため、リテーナー(保定装置)を一定期間つけ続ける必要があります。後戻りの最大の原因は、リテーナー装着不足です。リテーナーをしっかり使用すれば後戻りを防ぐことができます。

想定よりも時間とお金がかかった

インビザラインは3Dシミュレーション(クリンチェック)を基に治療を進めますが、実際の歯の動きは計画どおりにいかないこともあるため、予定より時間がかかるケースがあります。これは「予測実現性」と呼ばれるもので、一般的に70~80%程度とされ、100%ではありません。

さらにこの予測実現性は、治療期間が長くなるほど低下しやすいと言われています。理由は、長期間の中で

・装着時間のブレ
・生活習慣の変化
・アタッチメントの脱落
・マウスピースの浮き

などの小さなズレが積み重なり、シミュレーションとの差が大きくなるためです。

こうしたズレは矯正では自然に起こり得る現象であり、「失敗」というよりは治療の特性といえます。このズレが出た場合には「追加アライナー」を作成し(リファインメント)を作成し、調整を行います。治療プランによっては追加アライナーに回数制限がある場合もあるので、その場合は費用が追加でかかります。

インビザラインで失敗しないために

信頼できる歯科医院を選ぶ

インビザラインは「どこでやっても同じ結果になる」わけではありません。担当する歯科医師の診断力・経験値によって仕上がりは大きく変わります。まずは、信頼して任せられる歯科医院を選ぶことが最も重要です。

インビザラインで失敗するケース

実績

インビザラインは、症例数が多いほど治療計画の精度が高まります。

・年間症例数
・治療経験年数
・難症例の対応可否

などを確認することで、その医院のレベルを見極めることができます。

口コミ

実際に通った患者さんの口コミには、カウンセリングの丁寧さ、仕上がりの満足度、トラブル対応などの情報が多く含まれています。医院により、雰囲気や得意分野が異なるため、口コミは医院選びの大きな判断材料になります。

特に「親身に相談できた」「途中の不安にも対応してくれた」といった声は、安心して治療を任せられる医院の特徴です。「インビザラインで矯正をした」「歯ならびの治療を受けた」など矯正の口コミがある医院を選ぶのも有効です。

カウンセリング

矯正は数ヶ月〜数年続く治療です。カウンセリングで不安や疑問をしっかり聞いてくれる医院を選ぶことが大切です。

・歯並びの課題
・治療期間の目安
・予測実現性の説明
・リファインメント(追加アライナー)の扱い

などについて明確に説明し、無理のない計画を提示する歯科医院であれば、治療中も安心して進めることができます。

インビザラインのルールを遵守する

インビザラインでの失敗の多くは、治療そのものではなく“ルールを守れていないこと”が原因です。最も大切なのが、1日22時間以上の装着を守ること。これが守れないとシミュレーション通りに進まず、アライナーが浮く・動きのズレが生じるなどの問題が起こります。また、

・決められた交換日に進めること
・チューイーを使ってアライナーを密着させること

なども、治療の精度に大きく関わります。

口内を清潔に保つ

インビザラインは取り外しができるため清潔に保ちやすい矯正方法ですが、油断するとむし歯や歯周病が進行しやすくなります。特に、アライナーをつけたまま飲み物を飲む習慣があると、虫歯リスクがあがります。失敗しないためのポイントは、

・毎食後のブラッシング
・フロスでの歯間清掃
・アライナーの洗浄
・飲食の際はアライナーを外す

など、基本の口腔ケアを徹底することです。

矯正中の違和感を放置しない

インビザライン治療中に「アライナーが浮いている」「噛むと痛い」「歯ぐきが下がってきた気がする」などの違和感が出ることがあります。これ自体は珍しいことではありませんが、自己判断で放置せず、必ず歯科医院に相談しましょう。早めに相談することで、

・アタッチメントの再装着
・交換間隔の調整
・追加アライナーでの微調整

など、スムーズな対応が可能になります。

インビザラインで失敗しないか不安がある方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください 

若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を伺い、患者さん一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
当院の矯正治療についてはこちらをご覧ください

インビザラインで失敗しないか不安がある方は、ぜひ若林歯科にご相談ください。LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。
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