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2025/12/26 ブログ

インビザラインの平均枚数はどれくらい?枚数が増える原因や抑えるコツ

インビザラインは、透明なマウスピースで歯を少しずつ動かしていく矯正方法で、目立ちにくいため、多くの方に選ばれています。治療に必要なマウスピースの「枚数」は、お口の状態や歯の動き方によって大きく変わります。できるだけ枚数を少なくしたい、早く治療を終えたいとお考えの方も多いと思います。

そこで今回は、インビザラインの平均枚数や、枚数が増える理由・抑えるためのポイントについて、解説します。

インビザラインの平均枚数

インビザラインの平均枚数はどれくらい?

インビザラインで使用するマウスピースの枚数は、歯並びの状態や動かす距離によって大きく変わります。一般的には、軽度の歯並びで20〜30枚程度、中等度のケースでは40〜60枚ほどが目安といわれています。抜歯が必要な場合や歯の移動量が大きいケースでは、80枚以上になることもあります。

一方で、若林歯科の実際のデータでは、直近100名のうちおよそ7割の方が14枚以内で治療を終えています。26枚以内が9割を占めており、全国的な平均と比べても少ない枚数で治療を完了される方が多い傾向があります。

当院では、最初に複数の治療計画を作成し、それぞれのメリット・期間をご説明したうえで、患者さんに合ったプランを選んでいただいています。そのため、必要以上にステップを重ねることがなく、スムーズに治療がすすめられます。

インビザラインの平均枚数

インビザラインの効果が感じられるのは何枚目から?

インビザラインの平均枚数

インビザラインは、マウスピースを1枚ごとに少しずつ形を変え、歯を理想の位置へ動かしていく治療です。そのため、効果を感じるタイミングには個人差がありますが、一般的には5枚目〜10枚目前後で「歯が動いてきた」と実感される方が多いといわれています。

インビザラインのマウスピースは1枚あたり0.25mm程度、4枚使用すれば約1mm歯を動かすことができるため、敏感な方はその変化に気付きやすいです。

前歯の軽いがたつきなど動きが出やすい部分は、比較的早い段階で変化を感じやすい一方、奥歯の移動や噛み合わせの調整は時間がかかる傾向があります。

インビザラインの枚数が平均より増えるケース

マウスピースを正しく装着できていない

インビザラインは、マウスピースが歯にしっかりフィットしていることで計画通りの力がかかるように作られています。そのため、正しく装着できていない時間が長いと、歯の動きが遅くなり、結果として枚数が多く必要になることがあります。

例えば、アライナーを奥までしっかり押し込めていないと“浮き”が生じ、予定より歯が動かなくなります。チューイーを使用して密着させることで改善できますが、使用できていない場合は動きにズレが出ることがあります。

また、アタッチメント(歯に付ける突起)が取れていたり、装着が不十分な時間が続いたりすると、計画との差が大きくなり、追加アライナーが必要になることもあります。

マウスピース装着時間が短い

インビザラインは、1日22時間以上の装着が必要です。これを守れない日が続くと、歯が動ききらないまま次のステップへ進むことになり、後からズレが大きくなってしまいます。

実際、装着時間が短いと

・アライナーが入らなくなる
・歯の移動が計画より遅れる
・追加アライナーが複数回必要になる

といったことが起こりやすくなります。

お仕事・学校・食事などでマウスピースを外す場面が多い方は、とくに時間管理が重要になります。装着時間を一定に保つことができれば、その分治療もスムーズに進み、枚数が増えるのを防ぎやすくなります。

マウスピースの交換時期が適切でない

交換時期を自己判断で早めてしまうと、歯の移動が追いつかないまま次のステップへ進んでしまうため、計画のズレが大きくなり、結果として枚数が増える場合があります。逆に、交換が遅すぎても歯の動きに無駄が出て、治療期間が伸びることがあります。交換時期は、歯科医師が

・歯の動かし方
・年齢
・フィット状況

を確かめたうえで決めています。「早く終わらせたい」という気持ちはわかりますが、自己判断はかえって治療を長引かせてしまうことがあります。

抜歯が必要な歯並びである

重度のガタつき・出っ歯・受け口など、歯を並べるためのスペースが不足している場合、抜歯が必要になることがあります。抜歯矯正では、

・すき間を閉じる距離が長い
・前歯や奥歯の位置を大きく動かす

といった工程が増えるため、枚数が多くなりやすい特徴があります。

虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病がある場合は、治療を優先する必要があります。 痛みや腫れが起こるとマウスピースを長時間装着できないため、治療が進まず枚数が増える可能性が高くなります。

また、歯周病で歯ぐきが腫れている状態で無理に動かすと大きなリスクがあるため、歯科医師が意図的に動きのスピードを落とすこともあります。その結果、追加アライナーが必要になることもあります。
インビザライン中の虫歯についてはこちらをご覧ください

インビザラインの枚数を平均以下に収めるには?

インビザラインの平均枚数

マウスピースの装着方法を遵守する

インビザラインを効率よく進めるために最も重要なのが、1日22時間以上の装着 を守ることです。装着時間が短いと歯の動きが遅くなり、想定より多くのステップが必要になることがあります。マウスピースは歯にしっかりフィットしている状態で正しく力がかかるように設計されています。そのため、

・奥までしっかりはめる
・チューイーを使って浮きをなくす
・アタッチメントが取れていないか確認する

などが大切なポイントです。

口腔環境を衛生に保つ

虫歯や歯周病があると治療を一時中断する必要があり、その期間は歯の移動も止まってしまいます。また、炎症がある状態で歯を動かすと負担がかかりすぎるため、歯科医師が意図的に交換ペースを遅らせることもあります。治療中は、

・毎食後の歯磨き
・フロスの習慣化
・マウスピースの洗浄
・アライナーをつけたまま飲食をしない

といった基本的なケアを丁寧に行うことが大切です。

マウスピースを丁寧に取り扱う

アライナーの紛失や破損は、治療の遅れにつながる大きな原因です。「少しだからいいか」と自己判断で次の枚数へ進むと、歯の動きにズレが生じ、後から追加アライナーが必要になることがあります。枚数を増やさないためには、

・外したアライナーは必ずケースに入れる
・高温に触れさせない
・力を入れて曲げたり噛んだりしない

など、丁寧な取り扱いが重要です。

加速矯正装置を使用する

インビザラインの治療速度を高める方法として、加速矯正装置(光治療・振動型デバイス) の使用があります。光や微細な振動を歯や骨に与えることで代謝を促し、歯が動きやすくなるといわれています。

・交換周期が早くなる
・歯の動きがスムーズになる
・痛みの軽減につながる

といったメリットがあり、結果として必要な枚数を抑えられます。

インビザラインを検討している方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

若林歯科では、知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療までを担当します。お悩みやご不安を聞き、患者様一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。
当院の矯正治療についてはこちらをご覧ください

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※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります


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