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2025/05/23 ブログ

インビザラインのデメリット4つ。メリットや失敗しないポイントは?

数あるマウスピース矯正の中でも世界的なシェアと症例数が多く、かつ信頼度の高い方法がインビザラインです。しかしどのような矯正治療にもデメリットはあります。
「目立たない」「取り外しができる」というメリットばかりに注目せず、事前にデメリットもしっかり把握しておくことが、インビザライン治療を成功させるためには大切です。
この記事では、インビザラインのデメリットとメリットについてご説明します。

インビザライン矯正のデメリット

歯並びの状態によっては対応できない場合がある

インビザラインは1997年にアメリカで誕生し、2006年に日本に導入されました。
年々新しい技術が盛り込まれ、かなり緻密に歯を動かせるようになりました。
とは言ってもインビザラインは万能ではなく、もちろん対応が難しい症例もあります。
主に以下4つがあげられます。

①大きく歯を動かすのは苦手なため、元々の歯が少ない場合や歯並びが悪すぎる場合などには向きません。

②重度の上下顎前突(出っ歯や受け口)は、歯を動かすだけではなく外科的な手術が必要になるため、インビザラインだけでは対応できません。

③歯を動かすスペースがなく抜歯を伴う場合や、埋状歯(骨の中に埋もれている歯)がある場合は適応できないことがあります。

④重度の歯周病など、他の歯の疾患がある場合は先に治療が必要になります。

1日22時間装着する必要がある

マウスピースを「取り外しができる」のがメリットでもありますが、逆に言えば、「めんどくさがって時間を守れない」「ついさぼってしまう」など、決められた時間、マウスピースを装着できないと、当たり前ですが歯は計画通りには動きません。

1日22時間ということは、食事と歯磨き以外の時間マウスピースをつけておく、ということです。寝ている間だけではダメです。日中、仕事や学校等にもつけていく必要があります。
22時間が守れないと、計画通りに歯が移動せず、治療期間が伸びてしまうことがあります。

飲食の度に着脱する必要がある

マウスピースを装着したまま、食事をするとマウスピースが破損してしまうため、食事時はマウスピースは外す、という手間があります。

つまり、ちょっとつまみ食いといったことが難しくなります。調理師やパティシエのように仕事で頻繁に味見をしなければならない方は、インビザラインでの矯正治療はむいていない場合もあります。

マウスピースを管理する手間がかかる

インビザラインのマウスピースは、決められた期限ごと(成人の場合1週間〜2週間おき)にマウスピースを交換していかないとマウスピースが合わなくなってしまうこともあります。
また、外食や間食などで取り外したマウスピースを専用ケースに保管するなど気をつけないと、マウスピースを紛失してしまう可能性もあります。

マウスピースがあわなくなったり、紛失してしまうと、再度作成をしないといけなくなり治療が上手く進まなくなります。
小学校低学年のお子さんの場合、学校でのスムーズな取り外しと適切な保管ができないと、同様に治療がスムーズに進まないこともあります。

インビザライン矯正のメリット

見た目が目立ちづらい

マウスピース自体が無色透明で目立たないため、周囲に気づかれることがほとんどありません。アタッチメントと呼ばれる、歯の表面につけるパーツも歯と同じ白いものを使用するので、自然です。

従来のワイヤー矯正とは違って金具やワイヤーがないため、見た目を気にするストレスがありません。

傷みや違和感が少ない

ワイヤー矯正は装置による摩擦や調整後の強い圧力が原因で、特に調整後の数日間は強い痛みを伴うことが多いです。インビザラインと違い、ワイヤーで全ての歯が繋がっているため、全部の歯に力がかかりより痛みを生じやすくなります。
このようなトラブルが多いワイヤー矯正と比較すると、取り外し式であるマウスピース矯正・インビザラインは、痛みが生じることは少ないです。

また、インビザラインは歯を段階的に少しずつ動かし(1つのマウスピースで0.25mずつしか動きません)歯の動きを細かくコントロールできるため、痛みや違和感が生じにくいのです。

歯科医院への通院が少ない

インビザラインは、お口のスキャンを一回すると、治療に必要なマウスピースがすべて出来上がってきます。マウスピースの交換はご家庭で患者様ご自身が行うため、通院回数、通院時のチェアータイムも少なく済みます。

ワイヤー矯正の場合は、来院の度ごとに装置調整が必要ですが、インビザラインは細かい調整は不要なため、医院への通院を減らすことができます。

事前に歯並びのシミュレーションができる

インビザラインは、クリンチェックと呼ばれる治療計画の3Dシミュレーションを確認することができます。
治療を開始してから完了するまでの歯の動きを3D画像でチェックして納得してから、マウスピース製作に進むことが可能です。

治療前の3Dシミュレーションで事前に分かることは以下があげられます。

  • 矯正に必要な費用
  • 矯正完了までの期間
  • 矯正完了までのマウスピースの枚数
  • 矯正開始から矯正完了までの歯の動き

経過観察のための来院が不要

通常矯正治療は、治療が予定通り進んでいるかどうかの確認のため、月1回の来院が必要です。
しかしインビザラインは、マウスピースがしっかり装着できているかを来院せずにモニタリングできる仕組みがあります。患者さんご自身がご家庭でスマートフォンでお口の状態を何枚か撮影するだけの簡単な方法です。

マウスピースが14枚程度、1週間交換のプランの場合は、経過観察のために1度も来院せずに矯正治療が完了する方もいらっしゃいます。
※9歳未満のお子さんは、撮影が上手くできないことが多いため、毎月の来院が必要です。

来院不要

加速装置を使用すると治療期間の短縮が可能

加速装置という装置は、歯や歯周組織への振動刺激によって歯の移動を促進させる効果があります。つまり加速装置を使用すると、歯の移動に関わる細胞が活性化され、通常7日間で交換するアライナーを最短5日間で交換できるようになるので、治療期間の短縮につながります。

また、歯全体に振動が加わることで、矯正治療に伴う痛みや不快感を軽減する効果も期待できます。

加速装置

アレルギーの心配がなく、衛生的

金属アレルギーの方はワイヤー矯正は受けられませんが、インビザラインのマウスピースの素材はプラスチックのため、アレルギーのリスクは非常に低いです。
さらにマウスピースは決められた期限ごと(成人は1〜2週間おき)に新しいものに交換するため、常に清潔な状態を保つことができます。

インビザライン矯正で失敗しないためのポイント

インビザライン矯正のルールを遵守する

インビザラインの治療では装着時間など守らなければならないルールがいくつかあります。ルールを守らないと治療期間が伸びてしまうだけでなく、最悪の場合は治療が失敗してしまうこともありえます。
また、マウスピースの保管方法や交換日など、自己管理も求められます。

口腔環境を清潔に保つ

インビザラインに限らず矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうと、治療に大きな影響が出ます。症状が重いと矯正治療を中断しなければならなくなるケースもあります。
インビザラインは取り外しができるというメリットがあるので、ワイヤー矯正と異なり歯磨きは平易です。

信頼できる歯科医院を見極める

インビザラインは、医院選びが重要なポイントです。
患者さんの希望をしっかり聴きとり、質問に丁寧に答えてくれるだけでなく、適切な治療プランを提案してくれる経験豊富な歯科医師を見つけてください。

また矯正治療は歯が移動したあと、元の位置に戻ろうとする後戻りが起こります。
そのため、後戻り対策として保定が必須です。
しかし歯科医院によっては保定期間を定めていないことがあり、再度治療を行わなければいけないケースがあります。
歯科医院を選ぶ際は、保定についてしっかり説明してくれるかを確認しましょう。

インビザライン矯正の失敗について不安がある方は、愛知県豊田市の若林歯科にご相談ください

若林歯科では知識と経験豊富な歯科医師、スタッフがカウンセリングから治療まで担当します。お悩みやご不安を聞き、患者様一人ひとりにあった治療方法をご提案いたします。また、希望予算や期間に応じて治療プランをご選択いただけます。

インビザライン矯正の失敗についてご不安の方はぜひ、若林歯科にご相談ください。
LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。
※LINEでのご相談は豊田市近隣にお住まいの方限定となります。


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